2017年に修学旅行で京都市を訪れた中学生が過去最多を更新し、中学生の修学旅行先としてのシェアが初めて7割に達したことが22日までに分かった。
公共交通網の拡充や体験学習などのモデルコースを紹介するサイトの開設などが奏功し、近年の修学旅行で人気の班別行動の需要を取り込んでいる。
市がまとめた17年の観光総合調査結果によると、17年に京都市を訪れた中学生は78万2千人で、前年から4万人近く増えた。10年以降は増加傾向で、10年前の07年比では2割増えた。
一方、全国の中学生の修学旅行生は少子化を背景に5年連続で減り、111万2千人に縮小した。このため京都市のシェアが拡大し、7割台に乗せた。
小中高生全体の修学旅行生でも、京都市には毎年110万人前後が訪れている。17年は112万6千人で、前年から約2万1千人増えた。
市によると、中学生の修学旅行の内容は近年、貸し切りバスによる全体行動から、公共交通機関やタクシーによる班別行動の体験学習に流行が移っている。そうしたニーズを満たす京都市が選ばれやすくなっているという。
市は07年に、政令指定都市で初めて修学旅行専用サイト「きょうと修学旅行ナビ」を開設。京都の歴史や歳時記、テーマ別の11モデルコースを紹介し、伝統工芸や文化の体験学習先も検索できるようにしている。
まち歩きに使える地図や事前学習用DVDなどの資料請求も受け付けている。08年には、市バス・市営地下鉄や一部民間バスを利用できる修学旅行生用の1日乗車券の販売も始めた。
誘致活動も強化し、市や旅館、観光施設の関係者が全国の学校訪問を続けている。取り組みの結果、九州・沖縄方面からの修学旅行生が堅調に伸びるなど効果が出ているという。
市は「修学旅行は、将来の京都ファンやリピーターを生み出す原点。今後も訪問先に選んでもらえるように施策を強化したい」としている。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180923-00000017-kyt-bus_all
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