埼玉県川口市の公立中学校に通う3年生の男子生徒(14)が平成28年4月の入学直後から同級生らにいじめを受け、
3回にわたって自殺を図っていたことが9日、市教育委員会への取材で分かった。生徒は現在、登校しているが、自殺を図った影響で、車いすでの生活を送っている。
市教委によると、生徒は1年生であった同年5月ごろからサッカー部の同級生や先輩から悪口を言われたり、仲間はずれにされたりしたという。
生徒は同年9~10月の二度にわたり、自宅で首つり自殺を図ったほか、29年4月には自宅近くのマンションから飛び降り、頭蓋骨骨折などの重傷を負った。
生徒は最初の自殺未遂の前にいじめの内容を記した手紙を担任に渡したが、学校側は「いじめに該当する事案がない」との調査結果を生徒側に伝えていた。生徒は不登校となり、学校側がいじめを認定したのは、飛び降り自殺を図った後だった。
市教委は29年10月に第三者調査委員会を設置したものの、本人への聞き取りができなかったことから、同年末に一時中断。今年7月、本人に聞き取りに応じる意思があることを確認した上で、8月に同委員会を再開した。
現在、調査委員にいじめの経緯などの説明を行っている段階で、まだ本人への聞き取りは実施できていないという。
市教委指導課の岩田直代課長は産経新聞の取材に、「今後も生徒の気持ちを第一に考えるとともに、事態を重く受け止め、再発防止に向けて取り組む」としている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000533-san-soci
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