国民民主党の篠原孝元農水副大臣(70)が、自民党の二階俊博幹事長(79)に「自民党入り」を直談判するという、衝撃的現場に記者は遭遇した。
旧民主党時代から歯にきぬ着せぬ物言いで知られた当選6回の古参議員だが、一体どういうつもりなのか。低支持率に悩む国民民主党から大量離党があるのか。
都内のホテルで18日朝、政治評論家、鈴木棟一氏が主宰する勉強会があり、二階氏の講演が行われた。多数の与野党議員も耳を傾けていたが、篠原氏が質疑応答で次のように切り出した。
「高校の同級生に『もう10人や20人、引き連れて自民党に移れば?』といわれたんです。そうなったら二階さん、入れてくれませんか?」
約160人の出席者はザワッとした。二階氏は余裕の表情で続けた。
「大丈夫ですよ。同じ国会にいるわけでしょ? 野党だって、さほど違いはないんですから」
篠原氏は「野党は深刻なんです。展望が開けなくって…」とつぶやき、うつむいた。会場からは「国民民主党二階派か?」「マジかよ」など、驚きと失笑が漏れた。
記者は翌19日、真意を聞くため、篠原氏を直撃した。
篠原氏は「国民民主党には、二階さんのような懐の深い政治家がいない。旧民主党では、輿石東(あずま)元参院副議長(82)や、鹿野道彦元農水相(76)らが『重し』になっていた。
今は抑えの効かない人ばかり。常に日が当たる所にいなければという議員ばかり。組織のマネジメントもできていない。そんな党を憂えて聞いたんだ」と語った。
玉木雄一郎代表(49)ら、党執行部への痛烈なパンチだ。
国民民主党は衆参60人以上の政党だが、政党支持率は1%にも届かない。離党者も相次いでおり、19日も長浜博行元環境相(60)が離党届を提出した。
篠原氏は続けた。
「自民党の補完勢力だった旧希望の党と、国民民主党が同じだと、見られているのが歯がゆい。旧希望の党の連中が民進党を乗っ取っただけなのに…。本当なら穏健保守層を巻き込み、保守中道リベラルを結集しないといけない」
批判の矛先は、立憲民主党の枝野幸男代表(54)らにも向いた。
「野党第一党が率先して、野党各党をまとめるべきだが、引っ込み思案なのはダメだ」「やはり自由党の小沢一郎代表(76)らのような『重し』がないと…。野党共闘で共産党と組んだっていい」
野党の絶望的状況が、よく分かった。(報道部・村上智博)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000013-ykf-soci
みんなのコメント
この人の実績を知らずに元民主ということで叩くと後悔しかねないんだけどな。
ただ、性格がひねくれているのは確かだけど。