シリアで2015年に拘束され、3年4か月ぶりに帰国したジャーナリスト安田純平さん(44)が2日午前、東京・日本記者クラブで記者会見を開いた。
帰国後、本人による記者会は初。ムービーカメラ42台、報道陣約430人が集結した。無数のフラッシュの中、帰国時には蓄えていたヒゲや、長かった髪の毛を短く切りそろえ、
黒のスーツを着て登場。健康そうなな様子で会見の席に着くと「私の解放に向けてご尽力頂いた皆さんにおわび申しますとともに、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と謝罪し、3秒間頭を下げた。
当初は1時間ほどの予定だった会見は、約3時間近くに及んだ。3年4か月にも及ぶ拘束期間で特に苦しかったのは、2016年7月10日から入ることになった「ジャバル・ザウイーヤ」と呼ばれる巨大収容施設での生活。
幅約1・5メートルで、居住する場所が2メートルほどの独房に入れられ、一切の身動きを禁止されていたという。
「こんな生活は不可能だと思って壁を蹴りまくった。そのときは絶望を感じたことが何回もあった」と地獄のような当時の状況をふり返った。
今後の紛争地帯に取材については「全くの白紙。分からないです。今後の取材の仕方は、もう少し慎重に考える」と明言を避けた。
ネットで飛び交う自己責任論についても言及し、「当事者である私が述べるのは言いづらいことがある」としつつ、
「紛争地のような場所に行く場合は、自己責任であると当然思っています。我が身に起こったことは自業自得だと考えています」と述べた。
最後に安田さんは「諦めたら試合終了」と書かれたメッセージを残し、「(拘束中は)いつかは出られると考え続けていた」と話した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00000127-sph-soci
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