<広島9-3巨人>◇10日◇マツダスタジアムマツダでメルセデス攻略だ。広島鈴木誠也外野手(23)が1回に先制2ランを放ち、来日負けなしだった巨人の左腕メルセデスに価値ある1発を見舞った。
巨人の反撃にあった終盤には鈴木はこの日2発目を放ち、3安打4打点の活躍。優勝マジック点灯は連日のお預けとなったが、チームを今季最長タイの6連勝に導いた。鈴木は3年連続の20号到達。4番が復調気配だ。
「マツダ」で「メルセデス」に大きな顔はさせない。国産打線で挑んだ広島が巨人メルセデスを6回KОだ。後続投手陣を合わせて合計9得点。巨人にマツダスタジアムで13連勝とする白星で、今季2度目の6連勝を刻み、貯金も今季最多22まで増やした。
打線を好発進させたのは「スズキ」だ。1回2死一塁から内角低めの145キロにバット一閃(いっせん)。打球は左翼席に突き刺さった。
前日には四球と気づかず、カウント4-2からの二ゴロとなった珍プレーがあった。先制弾で汚名も返上。無傷3連勝中の左腕の出ばなをくじくとともに、打線のギアを上げた。
左腕に対しても、左打者を多く並べた。国産打線で臨んだ狙いが的中。4回には鈴木から左打ちの野間、松山、西川と続く4連打で2点を追加。
6回も左打者の3連打で加点した。緒方監督はメルセデス攻略に「普通は球筋を見たがるが、積極的にいってくれと(伝えた)。打者も積極的にいってくれた」。攻撃的な打撃で連勝中の左腕にブレーキランプをともさせた。
2点差に迫られた7回、再び鈴木が巨人を突き放した。2番手野上の外角低めの難しい球を強振。右方向への飛球のファウルが復調の証しだが、打球はファウルにならずスタンドイン。「久々に右翼方向に本塁打が出て良かった」。復調を感じさせる3年連続20号で、3試合ぶりの猛打賞だ。
打率を3割2分7厘に戻したが、試合後はクールな表情を崩さない。「数字は意識していない。塁に出ることと打点しか意識していない」。お立ち台でも決めぜりふの「最高です!」は封印。なかなか点灯しないマジックなど気にしない。視線の先にあるのは、頂点だけだ。
【前原淳】
▼巨人はマツダスタジアムで今季0勝9敗、昨年から13連敗。シーズンをまたいだ同一球場連敗記録を更新中の巨人だが、1シーズンに同一球場で9連敗も10年ナゴヤドームに並ぶワーストタイ記録だ。
広島戦は今季4勝13敗、15年から4年連続負け越しが決定。巨人が同一カードで4年以上続けて負け越しは、1リーグ時代の43、44、46~48年阪神戦(45年はリーグ戦中止)85~88年広島戦に次いで3度目(交流戦は除く)。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00295843-nksports-base
みんなのコメント