国立病院機構関門医療センター(山口県下関市)は10日、70歳代の男性患者に対して抗がん剤を過剰に投与する医療ミスがあり、男性が副作用の影響で死亡したと発表した。
同センターによると、男性は2月中旬、土手から転落して足を骨折するなどして入院。男性は他の病院で脳腫瘍の治療を受け、抗がん剤を服用しており、親族がセンターに持参した。
センターによると、この抗がん剤は5日間連続で投与後、23日間投薬期間を空けることになっている。しかし、医師は3月下旬まで39日間連続で投与した。
男性が口の中から出血したことから血液検査を実施。白血球や赤血球が減るなどしており、過剰投与が判明した。男性は感染症が悪化して6月上旬、多臓器不全などで死亡した。
センターは、医師や薬剤師らが抗がん剤の処方について認識が不足していたとしている。この日、記者会見したセンターの林弘人院長は「ご遺族に心からおわび申し上げ、再発防止に努めます」と陳謝した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00050059-yom-soci
みんなのコメント
このお薬、投与開始40日間は連続投与で、そのあと4週間休薬して、5日投与&23日休薬を繰り返すようです。前の病院からの引き継ぎ不足、医師や薬剤師の認識不足、色々な要件が重なって、最悪の結果になってしまったのですね。。
抗がん剤処方してた病院からいつから治療はじめていつから休薬とかいう情報いってたのかな?
患者が薬を持参して入院した場合、①持参薬確認、②患者へのインタビューで服薬遵守状況の確認、③薬の知識の有無を確認 ④持参薬の投与について必要な処方情報を処方医に伝える 以上のことはどこの病院でも薬剤師が毎日行っている普通の事です。今回の事故は何がどうなって起こったのか、想像すら出来ない。しっかりと事故報告と対策を明らかにして欲しい。それがなければ医療の安全・安心は崩壊する。