天皇陛下の退位まで31日で半年となった。新天皇の即位に伴い来年5月から新しい元号となるため、「平成」も残すところ半年。改元を前に、例年、元号が併記されている手帳やカレンダーは西暦だけの表記が中心となり、元号が使われている自治体や学校向けのシステムを取り扱う群馬県内の業者では変更に向けた準備が進む。
「明るい文字が入っているといい」と次の元号を心待ちにする声も聞こえてきた。新元号は4月1日前後に公表される見通しだ。
◎5月以降に「元年」表記のカレンダーも
前橋市中心部にある書店「煥乎堂」。手帳やカレンダーを販売するコーナーでは、新元号が公表されていないこともあり、元号表記のない商品が目立つ。新元号の発表以降、プリントして使える新元号シートがついたり、5月以降は「元年」と表記されたりしたカレンダーも並んでいる。
蛭川幸則店長(46)は、改元に伴って皇室への関心が高まることを予想し、「例年以上に皇室カレンダーを取りそろえた」と話す。
新元号の発表時期によっては、2020年のカレンダーなどにも元号表記が載らない可能性がある。太田市の自営業の男性(58)は「店のカレンダーを作っているが、19年は西暦だけを表記している。
20年もとなると困るし、祝日もいつになるのかはっきりしない。仕事の計画を立てる上でも、早く発表してほしい」と気をもむ。
元号を使用する公的機関や企業ではシステムの更新が必要となる。官公庁向けのシステムを開発する「ジーシーシー」(前橋市)は「更新自体は1カ月で問題なくできるが、
『ワード』や『エクセル』などのビジネス用ソフトのアップデートに合わせた対応が必要」として、情報収集に努める。
自治体や学校にシステムを提供する両毛システムズ(桐生市)も「新元号が決まり次第システムの動作確認テストを行い、スムーズに新元号に移行できるようにしたい」とした。
新しい元号への期待を膨らませる人もいる。1926(大正15)年1月生まれの今井文子さん(92)=富岡市。昭和から変わる際に官房長官だった故小渕恵三元首相が「平成」と書かれた額を掲げた姿が印象に残っているといい、
「当時、次の元号まで元気に生きたいと思っていた。もう30年もたつなんて」と感慨深そう。「元号が変わるのは寂しさもある。生まれた大正がとても遠く感じる」としながらも、新元号について「明るく、躍進できるような字が入っているといい」と話した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181031-00010001-jomo-l10
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