大阪府警富田林警察署から逃走の末に逮捕された樋田淳也容疑者(30)の事件をめぐり、気になるのが懸賞金の行方だ。
大阪府警OBが上限200万円の懸賞金をかけていたが、当初は万引犯としての逮捕、通報だったため、支払い対象となるかどうかが焦点となっている。
府警側の判断が明らかになっていないなか、ネット上では「ケチ」との批判も。専門家は「払わないと格好がつかないのでは」とみる。
樋田容疑者は9月29日、山口県周南市の道の駅「ソレーネ周南」で食料品などを万引し、店を出たところを女性警備員に取り押さえられた。警備員は道の駅が委託した警備会社の職員だった。
大阪府警OBによる懸賞金は、提供された情報の中で有力なものを捜査本部がOBに伝え、懸賞金の額を判断するというものだった。
道の駅側は取り押さえた男を万引犯として警察に通報、その後の警察の捜査で樋田容疑者と判明した経緯だったため、懸賞金の基準に該当しないという報道もあった。
そのためツイッターでは「ケチやな~」「協力してくれる人いなくなるよ」といった批判も出た。
ただ、関係者によると、懸賞金について「検討中の段階。あくまで私的謝礼金なので、OB会が決めることになるだろう。(警備員も)検討対象に入っている可能性はある」という。
元千葉県警刑事課長で犯罪評論家の田野重徳氏は、「樋田容疑者がいたという情報ではないため、検討に時間がかかるのは当然と思うが、
結果として通報から受けた影響は府警としても国民としても大きい。一銭も払わなければ、今後の犯罪捜査に関する一般市民の情報提供に支障が出る恐れもある」と話す。
大阪市生野区の建設会社も300万円の懸賞金をかけていた。周辺でひったくりの被害が発生、樋田容疑者による犯行が疑われていたこともあり、
逮捕につながる情報が同社に寄せられた場合、懸賞金を出す予定だった。同社従業員によると、逮捕の経緯が当初の趣旨と違うことから支払いを見送るという。
ちなみに前出の道の駅の担当者は、懸賞金について「全く知らない」とし、「警備会社も通常の(委託)契約で万引犯を捕まえただけなので特に何もしない」と話す。
一方で「大阪の方を中心に、『子供を1人で出歩かせられなかった。ありがとうございました』といったお礼の電話を何本かいただいた」と喜んでいた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000014-ykf-soci
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