10月31日のハロウィーン当日、東京・渋谷を取材したが、まぁすごかった。スクランブル交差点周辺では人はほとんど動けず。
ドラゴンボールにワンピース、ミニスカポリスにキョンシーと、老若男女、日本人、外国人みんな仮装しながら、ドロリドロリと練り歩く。黒山の人だかりは、なかなか日本ではお目にかかれない光景だった。
ズラリ並んだ警視庁機動隊広報班(DJポリス)が「センター街は混雑していますのでここからは入らないでください」と誘導。
取材でウロウロしている分では遭遇しなかったが、痴漢やケンカなどで計13人の逮捕者が出た。以前もハロウィーン取材の経験はあるが、過去最高の人出だったと思う。
さて、ハロウィーンが明けた1日に渋谷区の長谷部健区長が「代々木公園を使ったり、有料制イベントにしたりするアイデアもある」と述べた。結論から言うと、個人的に「うーん、あまり良くはないなあ」と感じてしまった。
「真面目に楽しんでいる人がたくさんいるのに、一部の人たちにより、残念なハロウィーンになってしまった」。確かにそう通り。「来年はしっかり対策を練りたい」。そうそう、必要ですよねぇ。それでもお金を払って自治体の開催するハロウィーンに参加することに楽しみはあるのか? と思ってしまう。
渋谷の商店街の人たちはどう思っているのか。飲食店店主は「ハロウィーンはカキ入れ時で、普段の2~3倍は儲かる」としたうえで
「騒ぎすぎるのはダメだけど、このままの楽しい雰囲気を基本に、最小限の対策を立てればいいのでは」と話していた。31日は夕方前に店を閉めた衣料店店主も「自然発生的に生まれたイベントで、いきすぎる規制はかわいそうかな。
まあ、騒いでいる一部の人がもっと節度を持て…ということですね」。概ね「そこまで締め付けなくても…」感はあった。
ちなみに当日、ポケモンの仮装をして、路上に座り込んでいた米国人カップルによると「自分の国では子どものお祭りで、大人は行列でパレードする感じなので、こんな騒ぎにはならない。でも独特で興味深いね」とのこと。
渋谷ハロウィーンは、自由と規制の狭間の時期。W杯時などの際にも言えそうだが、来る人には規制がかからないくらいの騒ぎで止める意識が必要なのかもしれない。(記者コラム 文化社会部・樋口智城)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00000129-sph-soci
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