「最近蚊を見掛けない」「全然刺されない」―。猛暑の影響で、今年は蚊が少ないとインターネットなどで話題になっている。蚊の発生状況を定点観測している群馬県前橋市によると、今年の捕獲数はいまだゼロ。夏の厄介者も、異常な暑さには勝てないようだ。
デング熱などの感染症対策のため、敷島公園で2週間に1度、蚊を捕獲している前橋市保健所。網を一定時間振る方法で、昨年7月は1回当たり40~50匹捕れた蚊が、今年は7月までの調査で1匹もかかっていないという。
担当者は「目視でも飛んでいなそう。このところの暑さが影響しているのではないか」と推測する。
7月の前橋の平均気温は平年より3.7度も高く、最高気温が35度以上の猛暑日は16日に上った。県立ぐんま昆虫の森(桐生市)によると、蚊が活動しやすいのは気温25~30度程度で、35度を超えるとほとんど動けなくなるという。
今年は観測史上最も早い6月下旬に梅雨明けし、蚊の幼虫が生息する水たまりが少なかったことも、発生を抑えた要因とみられる。同館の昆虫専門員、金杉隆雄さん(50)は「今年は蚊にとってつらい環境と言える。
ただ、冷房が効く室内では活発になるので注意が必要」と指摘する。蚊だけでなく、ダニなども人間の血を吸うとして、屋外で活動する際は長袖長ズボンの着用や、虫よけスプレーの利用を呼び掛けている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00010001-jomo-l10
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