安倍晋三首相は自民党役員人事で、甘利明・元経済再生担当相を選対委員長、稲田朋美元防衛相を筆頭副幹事長に起用した。
不祥事で表舞台から去っていた盟友と秘蔵っ子の復権に道を開いた形だ。
2012年の第2次安倍政権発足時から、甘利氏は経済再生相として、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官と共に首相を支えてきた。
だが、金銭授受疑惑で16年1月に辞任に追い込まれた。首相は甘利氏を再び要職に起用するため、党総裁選で選対事務総長に充て、環境整備を図っていた。
一方、稲田氏は12年、衆院当選3回で行政改革担当相に抜てきされた。首相は思想信条が似通っている稲田氏を将来の首相候補に育てる狙いもあった。しかし、防衛相在任中の言動や、陸上自衛隊部隊の日報問題の発覚もあり、辞任した。
両氏の起用について、共産党の志位和夫委員長は記者団に「国民への説明責任が果たされないまま採用するのは自民党のモラルハザードだ」と非難。自民党内でも「お友達だから、入れたいのだろう」とやっかむ声が出ている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000020-jij-pol
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