生後わずか8ヶ月の娘をレジ袋に入れ、真冬のトイレに放置した母親が逮捕された事件。
保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕された、上久保明日香容疑者(24)がその非情な動機を語った。事件が起きたのは、関東地方が大雪に見舞われた今年1月。
上久保容疑者は埼玉・草加市にある自宅のトイレに、当時8ヵ月だった長女を20時間放置し、重度の凍傷を負わせたという。当時、周辺地域の最低気温はマイナス1.2度という寒さで、長女は左足の指2本を失った。
「かわいいと思えない」 長女にのみ虐待か
頭のみを出した状態で、体をレジ袋に押し込まれていたという長女。
上久保容疑者は「紙おむつから尿や便が漏れるのを防ぐため」とその理由を語っている。長女と、当時1歳10ヵ月だった長男と暮らしていた上久保容疑者。
近所の住民は「男の子一人だけ。(長女は)見たことない、見たことない」「(長女は)全然見たことない。だから(男の子)一人なのかなあ、としか」と口を揃えた。「子育てがうまくいかず、かわいいと思えなかった」と動機を語った上久保容疑者。
保護された長女の体には肋骨など全身20か所におよぶ骨折の痕が見つかり、日常的に激しい虐待があったとみられる。警察は上久保容疑者が以前から長女にだけ虐待を繰り返していたとみて、詳しい経緯を調べている。
相談所だけでは解決難しい 本当に必要な支援は…
実は、児童相談所も数ヵ月前から上久保容疑者の虐待について把握し、面接や家庭訪問をするなどの接触をしていたという。児童相談所が具体的にどの程度事態を把握していたか、どのような支援をしていたかは不明であるものの、一時預かりなどの措置が取られなかったのは、緊迫性を感じないケースだと判断されたのだろうと推測することもできる。
データによると、虐待によって死亡した子供の実に6割近くが0歳児であるという。
育児が特に大変であり家にこもりがちで、人目につきにくい時期でもあり、児童相談所だけではすべてに対応するのが難しい時期の虐待のケース。今後、どのように支援していくかが課題となりそうだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00010009-fnnprimev-soci
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