沖縄県知事選の結果を受け、当選した玉城(たまき)デニー氏を支援した5野党は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設阻止を玉城氏が掲げたことを踏まえ、
安倍晋三政権との対決姿勢を鮮明にした。一方、敗れた佐喜真淳(さきま・あつし)氏を推薦した自民党など4党からは、知名度不足を敗因として挙げる声などが相次いだ。
■玉城氏支援
立憲民主党・福山哲郎幹事長「政府・与党が総力戦で戦ったにもかかわらず大差がついた。安倍政権のやり方に県民は明確にノーを突きつけた。
わが党は9月に沖縄県連を立ち上げ『オール沖縄』に参加し、ともに戦った。県民が幅広く受け入れてくれていることは非常にありがたい」
国民民主党・玉木雄一郎代表「沖縄の民意をしっかりとつかんだ見事な勝利だった。民意は大変重い。特に基地問題については移設反対を唱えた候補が2回連続当選した。
政府は強引に新基地建設の手続きを進めるのではなく、しっかりと沖縄と話し合い合意形成に努めてもらいたい」
共産党・小池晃書記局長「沖縄の基地の戦いに大きな展望を開くことになった。玉城氏が史上最高の得票で圧勝して民意が示された。
安倍政権はこの結果を無視できない。憲法、消費税、原発の問題など、いろいろな問題で強権的に進める安倍政権のやり方が通用しなくなってきていることを示す結果にもなった」
自由党・小沢一郎代表「翁長雄志(おなが・たけし)知事の心をしっかりと受け継ぎ、沖縄のあるべき姿について具体的に情熱的に訴えかけた姿勢が多くの県民に理解された。
特に辺野古移設問題も含めた基地問題については、はっきりとした民意が示された。国はこのことを重く受け止め反省し、しっかりと沖縄県と向き合って解決のため力を尽くすべきだ」
社民党・吉川元(はじめ)幹事長「佐喜真氏は、辺野古移設を許さず政府の抑圧に抗する民意の前に敗北した。安倍政権は移設を断念し、県民が平和に生きる権利の具体化に努めるべきだ」
■佐喜真氏推薦
自民党・二階俊博幹事長「残念な結果となった。県民の審判を厳粛に受け止め、敗因をよく分析し、県民の期待に応えられるよう努力していきたい」
自民党・石破茂元幹事長「総力戦で戦った以上は一地方の選挙ということでは済まされない。党の支持を超える別の価値観があるということではないか」
公明党・山口那津男代表「翁長氏の急逝による弔い合戦という様相が色濃く出た結果だった。佐喜真氏の沖縄全県に対する知名度、親密感(の欠如)は最後まで拭いきれなかった」
日本維新の会・松井一郎代表「(敗因の)検証が必要だ。沖縄の民意が複雑なことが分かった。基地問題のアレルギーはわれわれが思う以上に強い」
希望の党・松沢成文代表「玉城氏が県民の総意に基づく県政に邁進し、普天間の危険性の除去についての具体的な代替案を提示することを望む」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000625-san-pol
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