先の自民党役員人事で選挙対策委員長に起用された甘利明氏。
来夏の参院選対策が最大の仕事だが、その前にも難しい候補者調整を迫られる重要選挙が多数控える。甘利氏にとって選挙対策は得意分野とは言えないが、早速、手腕を問われる。
甘利氏は安倍晋三首相の盟友。金銭授受疑惑で2016年1月に経済財政担当相辞任に追い込まれた。復権を模索した首相は、
国会で野党の攻撃にさらされる閣僚を避け、党四役で処遇した。甘利氏は就任時の記者会見で「安定的に政権運営できる基盤を確保したい」と決意を述べた。
甘利氏の最初の試練は21日投開票の那覇市長選と28日投開票の新潟市長選への対応で、いずれも告示は14日だ。
那覇市長選は、沖縄県知事選に勝った玉城デニー氏と共闘する現職と、新人の自民党前県議による事実上の一騎打ち。米軍基地問題にも影響するため、
同党は県庁所在市を「奪還」して今後の選挙を優位に運ぶ思惑だったが、知事選で惨敗を喫し、「どうてこ入れすればいいか分からない」(幹部)とショックから立ち直れていない状況だ。
政令市の新潟市長選は保守分裂の様相。二階派に籍を置く元参院議員と、元自民党衆院議員の娘婿の元新潟市議が一歩も譲らない構えで、県連は一本化を断念した。甘利氏は週明け早々にも党本部としての決断を下すとみられる。
国政では、自民党は参院選で合区の鳥取・島根、徳島・高知など計8選挙区で候補擁立が遅れており、年内に調整を終えたい考え。
玉城氏の衆院議員失職に伴い来年4月にも行われる衆院沖縄3区補選の候補者も決まっておらず、落選中の元衆院議員と有力県議が公認を争う構図だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000061-jij-pol
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