自転車の旅行客を装い、逃走していたとみられる樋田淳也容疑者。その生活はどのようなものだったのだろうか。
樋田容疑者が旅行客として1週間ほどを過ごした周防大島町の道の駅では、支配人など複数の人と接触しながら生活していたことがわかった。
樋田容疑者は当初、野宿をして過ごしていた。しかし、滞在4日目、雨が降ってきたので、道の駅の支配人が話しかけ、倉庫で寝泊まりしてもいいと伝えた。支配人「2人並んで寝ていましたね」。
すると、樋田容疑者からは意外な提案が。支配人「一泊した次の日にお礼がしたいということで、私の事務所に来まして、何か仕事がしたいということで、
腰くらいまで草が生えていたんで、道具を貸して草むしりをしてほしいといったんですけど、道具を使わずに軽トラ一杯分くらいの草を抜いた」。支配人は草むしりのお礼にと、食事をご馳走した。樋田容疑者が食べたのは、カツとじ定食だったという。
道の駅を後にする際には、支配人にあて「櫻井潤弥」という偽名でお礼の手紙を書き残していた。手紙の内容
「道の駅に一週間以上もお世話になり、本当によくしていただきありがとうございました」「島で休憩、とても心地よかったです。いただいた声援をパワーに、日本各地を走り抜けます」。
周辺で樋田容疑者と接触したとみられる人物はほかにも。近所の女性は、樋田容疑者に地元の名物である茶がゆをご馳走したと話しす。
女性「茶がゆをたいて持って行ってやった。そのときに初めて顔を見たのでね。次の日も礼を言いにくるし、もう出ていきますというのが27日で、これからどこにいくのって聞いたら上関に行きますって言って。
もらった梅干しとかちゃんとバッグに入れて持っていきますと言って。びっくりだよね、このやろうって感じだよね」。
さらに、近くの温泉では無料開放日に入浴していた姿も目撃されていた。温泉の館長「朝10時にオープンして、すぐにこられた。長い時間滞在されて、帰ったのは午後6時か7時ごろだった」。
浮かび上がってくるのは、逃亡生活を楽しんでいたかのような振る舞い。自転車の荷台には釣竿やテント、傘のほかに、クーラーボックスも積んでいて、中には大量の調味料が入っていたという。
逃亡中にもかかわらず、人との接触や自身の素性の発覚を恐れていないように見える樋田容疑者。犯罪心理学者の関西国際大学・中山誠教授は「捕まって怖いということ、おびえていること、
不安からストレスから逃れるために、人との接触を楽しむというか、気を紛らわすというか、逃れるために人と接していきたいと、そういう感じじゃないですかね」と話す。
調べに対し、現在も黙秘を続けている樋田容疑者。警察は、逃走経路の解明を急いでいる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181002-00000226-ytv-soci
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