こちらのエノキの大木、なんと樹齢370年と言われています。江戸時代の初期から京都を見守ってきたことになりますが、道路工事で移植されたあと枯れてしまったことがわかりました。【小島俊男・樹木医】
「見る限り相当腐ってますいずれ倒壊することがあってもいかんと思いますので伐採というのもおすすめできる」駐車場の一角にたたずむ一本のエノキ。いたるところに木を腐らせる菌が繁殖した跡があったり幹に亀裂が入るなどしています。
【小島俊男・樹木医】
「樹皮と言われる皮の部分と、これが幹の部分なんですけど、ここに隙間ができるいうことは木が水分を上げていない証拠。明らかに完全に枯れてしまってるという結果です」元々の高さは19m。地元の人によると約370年前からこの地域を見守っていて、『区民誇りの木』にも選ばれていました。
【近所の住民は】
「(家が)ちょうど向かいだから、大きくなるまでちゃんと新芽が出るのを見るし、繁々としてくれるのも何十年と。ご神木や言って大事にしていた」「日陰を作ってくれたり、秋にはどっさり木の葉が落ちたり、もう春になったらいっぺんに芽吹いたり。なかなか四季の変化がある木でした」
しかし5年前、近くにある小学校の通学路の安全対策のため道路を広げることになりました。その際、住民からエノキを切らないでほしいという声が上がり、市はエノキを約10m離れた駐車場に移植することを決定。それから約1年後にエノキは枯れてしまいました。
【京都市教育委員会 小司敦彦・担当課長】
「丁寧に移植して、移植後も周囲から幹や枝を支える対応を行った。移植当時はできるだけのことはやったのではないかと考えている」【小島俊男・樹木医】
「100年以上、何百年の木は人間で言ったら70歳、80歳。やったこと自体が間違っていたのではなく、木自体が(樹齢的に)限界が来てた」京都市は今後エノキを伐採するのか、そのままにしておくのか住民と相談しながら決めたいとしています。
関西テレビ
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-19434008-kantelev-l26
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