安倍晋三首相の自民党総裁3選について、21日の閣議後の閣僚記者会見で発言が相次いだ。
出馬を断念して首相支持に回った野田聖子総務相は、党員票を中心とした石破茂元幹事長の善戦について「自民党は安倍1強ではなく、権力に対する健全な批判勢力があることが顕在化した」と指摘した。
野田氏は「何でも(首相の意向で)一方的に進んでしまうという(国民の)不安を払拭(ふっしょく)できた。政党として良かった」とも語った。
鈴木俊一五輪担当相は、石破氏の健闘について「本当に必死に地方票を集めたのでないか。それに比べると安倍陣営は必死になる度合いが少なかったのではないか」と分析。
首相に近い世耕弘成経済産業相は、首相の得票に関し「外交や災害対応で圧倒的に運動量が制限されている中で、非常にいい数字が取れたのではないか」と指摘した。
麻生太郎財務相は「議員の方が(党員より)本人をよく見ている」と述べ、党員票を重視し過ぎるべきではないとの主張を展開。
2012年の総裁選の決選投票で89票だった石破氏の議員票が今回は73票に減ったと指摘し、「この現実は政治の世界にいる者にとっては極めて大きい。(石破氏の)善戦とも思わない」と述べた。
一方、石破氏を支持した斎藤健農林水産相は「私は敗れた側の人間で、コメントはない。全て負け惜しみになってしまう」と論評を避けた。安倍陣営から辞任圧力を受けたとの自身の発言が与えた影響について問われ、「済んだ話だ。特に申し上げることはない」と述べた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000073-jij-pol
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