大学医学部の不正入試をめぐる問題で、合否に差異を設けた疑いがあるとして文部科学省から説明を求められている順天堂大(東京)は17日、当面は事実関係を公表しない方針を決めた。関係者によれば、不正の有無などの公表は11月下旬以降になる見通し。
順天堂大によると、全国医学部長病院長会議が今後まとめる入試の公平性担保に向けた指針に照らし、問題があったかどうかを検証し直した上で、事実関係を公表する。
ただ、指針がまとまるまでに1カ月近くかかることから、公表を先延ばしした格好だ。同大文書・広報課は「個別事項については、現時点ではコメントを差し控えさせていただく」としている。
順天堂大は、文科省が医学部医学科のある大学計81校を対象に実施した調査で、過去6年間の平均合格率が女子5・5%、男子9・2%と性別の格差が最も大きく、追加の訪問調査を受けていた。
関係者によると、これまでの順天堂大の説明に対し、文科省は「合理的でなく公正とはいえない」と判断。受験シーズンが迫る中、早期に説明責任を果たすよう求めている。また、今月中に予定する中間報告で不正が疑われる大学名の公表を検討している。
一連の問題をめぐっては、昭和大(東京)が医学部一般入試の2次試験で、現役と1浪の受験生に加算する得点操作をしていたことを明らかにし、陳謝している。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181017-00000637-san-soci
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