2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、外国人訪日客への対応で観光庁が懸念しているのが、タトゥーの問題だ。温泉施設やプールなどにタトゥーの入った人への入場規制を緩和するように促しているが、未だタトゥーに対し根深い反感があるのも事実だ。
東京・豊島区にある「まえだ湯」で入浴していた、腕にタトゥーが入った男性は「僕みたいにワンポイントで入れている人なんて、ざらにそこらへんにいっぱいいるので、冷たい目じゃなくてもっと温かい目で見てほしい、世間の皆さんに」と話す。
■子どものことを考え、除去手術に踏み切る人も
サッカーW杯や『ONE PIECE』など漫画・アニメのキャラクター、アーティストなど、入れ墨やタトゥーを目にする機会は決して珍しくはない。しかし全国のホテルや旅館に対し観光庁が行ったアンケートでは「お断りをしている施設」が約56%、
「お断りをしていない施設」が約31%、「シールなどで隠すことを条件で許可している施設」が約13%となっており、街で聞いてみても「あまり良くない印象というか、ヤクザの人が入れているイメージがある。
身構えちゃうというか、ちょっと暴れ出すんじゃないかみたいな心配がある」「派手に入っているとちょっと怖いかなという印象はある」と、印象はやはりネガティブなようだ。
東京イセアクリニックの調べによると、「タトゥーが入っている人は恋愛対象になるか」という質問に対し、「ならない」と答えた人は74.9%にのぼっており、「自分の子どもが将来タトゥーを入れたいと言ったらどうするか」との問いには8割の人が「反対」と答えている。
吉種克之総院長は「就職を控えている方は健康診断、結婚するときには相手の親族やご両親がいて、タトゥーを取ることが条件になるということはある。あとは自分の小さい子どもたちをプールに連れて行くとやっぱり分かってしまい、仲間はずれにされてしまうこともある」と語る。
ある会社員の40代男性は「結婚して子どもができた時期からどんどん困ってきた。子どでもをプールや温泉に連れていけない。心苦しかった」と、痛みに耐えて入れてきたタトゥーを除去することを決意した。何度かに分けて行われる手術費用には200万円ほどかかるという。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00010001-abema-soci
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