8月26日の日曜日、白浜から大阪に向かっていた高速バスが渋滞を避けようとして山道に入り、車体を岩にこするなどして立ち往生していたことがわかりました。道の脇には崖があり、あわや転落という事態に。乗り合わせた乗客が恐怖の瞬間を語りました。
「高速バス道間違えたみたいで山で遭難中。怖いよーどこだよここ(泣)」(乗客のツイート)
26日日曜日の夜、和歌山県白浜町から大阪駅に向かっていたJRの高速バスが山道で立ち往生しました。バスは午後6時すぎにアドベンチャーワールドを出発、乗客38人を乗せ、午後10時大阪駅に到着する予定でした。
ところが高速道路は行楽帰りの車で大渋滞。そこでバスの運転手(50代)は「迂回するので道を指示してほしい」と会社に連絡。
会社は御坊南インターで降り下道を通って川辺インターに戻るルートを指示します。その迂回路は、高速が渋滞した時にはよく使われる道(県道193号)だといい、危険な印象はありません。
しかしこの後、運転手は道を間違えてしまいます。本来、左に曲がらないといけないY字路を右に曲がってしまったのです。誤って進入したのはガードレールもない山道で、道幅は車ちょうど1台分しかありません。
「このタクシーでも幅がギリギリですよね」(記者)
「高速バスの運転手さん、かなり不安だったでしょうね」(地元の運転手)暗闇の中、細い山道を進み続ける高速バス。当時バスに乗り合わせていた女性が、その恐怖を語りました。
「だんだんバスの車体に木がぶつかるような音がして、周りの様子を見たらすごい山の中で『こんなところ通るんかな?』と思って。隣に座っていた人が『これやばいんちゃうか?』と運転手さんに言ったら、運転手さんが『そうですね、道間違えました』って」(乗客の20代の女性)
道のすぐ左手には崖が見えたといいます。
「ガードレールをこすったりして、やばいってなった段階で、一旦バスが止まったんですけど、そうしたら横が崖で。崖の所に止まったときは(乗客が)『降ろしてくれ!』『ドア開けて!』って懇願するような声があがった」(乗客の女性)
結局、バスはその場で立ち往生。サイドミラーは折れて破損し、車体は何かにこすれてへこんでいました。一時は乗客がバスの前を歩き、バスを誘導する場面もあったといいます。
「運転手さんも『こうしましょう、ああしましょう』って言うんですけど、乗客によっては『あなただけの判断では信用できないから警察に連絡します』って言ったり」(乗客の女性)
結局、バスはその場で1時間ほど待機することに。警察や消防も駆けつけ、乗客は運行会社が手配したタクシーに乗り換えたといいます。幸いけが人などはいませんでした。
「そのときはすごく怖くて、こんな体験二度としたくないって思うんですけど、今はもう(大丈夫)、全員無事でしたし…」(乗客の女性)
運行会社によると、バスにカーナビは付いておらず運転手は分岐点にある標識を見落としていたといい、「お客様に深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180829-00024136-mbsnews-soci
みんなのコメント
田舎の山道は昼間でも前からクルマが来たら離合するのにどちらかが道を譲らなければ、すれ違えない狭い道が多い。夜間ならなおさらだ。初めて通る道で先の状況を知らなかったら不安で進めないだろう。
警察や消防が駆けつけて騒ぎが大きくなって、プロとして恥ずかしいだろうが、もしも崖下に転落していたら、運転手は塀の中に入るところだった。会社もナビくらい付けてやれよ。みんな無事でよかった。