【桂春蝶の蝶々発止。】
地下鉄サリン事件など、オウム真理教による一連の凶悪事件で死刑が確定していた元教団代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら7人の刑が6日、執行されました。1日の執行では戦後最多だそうです。
この刑執行について、欧州連合(EU)などが非難してきました。共同声明の内容はこうです。
「いかなる状況でも、死刑執行には強く反対する。死刑は非人道的、残酷で犯罪の抑止効果もない」とね。
はい? 非人道的? 残酷? それは死刑制度ではなく、オウム真理教のテロ行為を表現する言葉ではありませんか?
共同声明によって、最悪のテロ事件の犠牲者(29人)の遺族や、後遺症に苦しむ被害者の心を踏みにじっている想像ができないんですかね。
「人権、人権…」という方は、単に自分の「やりたい正義」という価値観を、「偽善的平和」という御旗のもと、罪無き人に押し付けているだけではないですか?
彼らの思考や行動を例えられる、こんなおとぎ話があります。
ある国に初めて雪が降った。国王は雪景色に感動し、この景観を守りたいと思いました。家来たちに指示して、人々に決して外へは出ないよう命令を出します。
家来たちは一日中、その命令をふれ回り続けた。おかげで人々は誰も外に出ませんでした。だが何と…哀れ。家来たちが歩き回ったため、雪景色がめちゃくちゃになっていた…(笑)。
人権派の方々がやっていることは、これなんです。「人権を守れ!」と主張することが、実は、人々の心を傷付けていることが分からない。
日本では、1995年5月の麻原死刑囚の逮捕以降、細やかな法的・裁判手続きを踏み、2006年9月に死刑が確定。それから約11年10カ月後の刑執行です。
EU加盟国では、テロリストを散々、その場で射殺してきたではありませんか。日本では逮捕して、裁判で審理を尽くす。サリン事件で逮捕された中には、死刑を免れた元幹部もいる。モラルがあるのはどちらか、誰でも分かりますよね。
確かに、死刑が存在することは悲しいですが、罪を犯さなければ死刑になることはない。死刑が悪いのではない。100%、罪を犯した側の問題なのです。
自国民の虐殺や勾留を続ける国や、他国の領土を軍事行動で略奪する国…。そういう国々に矛先を向けてくださいよ。独立した法治国家の制度に、いちゃもんを付けないでいただきたい。
あっ、あとクジラね。
「クジラを捕るな!」
「なぜですか?」
「クジラは賢い生き物だからだ!」
「じゃあ、豚は?」
「そんなに賢くないからいい!」
この手の活動家の性根も、差別意識で満ちあふれているのです(笑)。
■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180714-00000008-ykf-soci
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