京都府北部の由良川流域は2013年以降、この5年の間に3回も大きな水害に直面しています。今回の西日本豪雨でも集落が浸水し、大きな被害が出てしまいました。国は約500億円をかけて堤防などを整備したのですが、住民たちは堤防ができても一向に収まる気配のない被害に困惑しています。
豪雨被害を受けた由良川流域
今回の豪雨災害では河川が相次いであふれました。京都府福知山市の由良川流域も大きな浸水被害を受けました。住民に被害状況を聞くと…
「ここら辺は湖やったで」(男性)
「ここ(ドアの上)まで水が来た」(男性)今月7日に住民が撮影した映像を確認すると、周辺では川や水路があふれ、広い範囲で住宅の1階部分が水につかる浸水被害が相次ぎました。
「台所が全部こんなん(泥だらけに)なって、もう替えなあかん。トイレのドアも閉まらん」(女性)
町内で唯一のスーパーも被害に遭いました。商品の棚が水につかったため、全て廃棄処分されました。また、商品だけでなく冷凍ケースなども全て壊れてしまったといいます。
「被害総額は商品を含めますと、ざっと1億5000万円ぐらいかと思います」(副店長の女性)
この地域は、大雨が降るたびに何度も大きな被害を受けてきました。
「私、家を平成14年に建てて5回目ですわ。水浸きが。あと自分の人生の中で何回こんなことせなあかんのか」(男性)
「堤防造ってもらったけど、何もならん」
由良川流域では2004年の台風23号で川が氾濫し、乗客がバスの屋根にとり残されました。さらに2013年の台風18号、去年の台風21号、そして今回の豪雨とこの15年間で4回も被害に遭いました。
国土交通省は、2004年の台風23号がもたらした被害を契機に由良川本流の氾濫を防ぐため堤防や水門を整備。総事業費は約500億円に上りました。ところが、この集落では2014年に堤防が完成した後も去年と今年、2年連続で住宅が浸水したといいます。
「堤防造ってもらって金かけてもらったけど、何もならん。怒り心頭や」(男性)
「内水対策がやっぱり完全ではないということが、やっぱり一番ネックになっていると思う」(男性)引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180717-10000001-mbsnews-l27
みんなのコメント
今後住まないようにそしてすでに住んでいる人は移転のために手厚く補助金を出せば良い田舎の方では何億もかけて一件のために土砂崩れしないように工事とかしている規制した方が税金がかからないと思う毎回数百億数千億の損害が出ているそれよりかなりマシだろう
つまりは500億円の堤防整備で助かった市町村がある反面、問題が解決しなかった地区が一部あった。また500億円の工事の結果、これまで浸水しなかった地区に水が流れ込み浸水被害が出ている事例もあるだろう。
費用対効果を考えると集団移転も一つの手と考えるけど、田舎は都市部と違って農地管理(農地は引っ越せない、自由な売買が許されていない等)が絡んでくるので移住は簡単ではない。
もちろん、捨てなければいけない諸々があり、踏ん切りつけづらいでしょうけども、未来に向けて英断すべきだと思います。
無駄な治水工事よりは安いしそれと交換で、浸水エリアは新規住宅着工禁止にすればよい(ただし、自己責任で店舗・作業場・住居を立てるのまでは制限しない)