◇首相「昔は…」と問題視せず 石破氏「党のためにもならず」
自民党総裁選に立候補した安倍晋三首相(63)と石破茂元幹事長(61)は17日、民放5局の報道番組に相次いで出演した。
日本テレビの番組では、石破派の斎藤健農相が首相陣営の議員から閣僚辞職を迫られたとされる問題で応酬。
首相は「昔はもっと激しかった。それでもなお、というのが政治家の勇気なんだろう」と述べ、問題視しない考えを示した。石破氏は「誤った発言だし、党のためにもならない」と反論した。
首相は、田中角栄元首相と福田赳夫元首相が激しく対立した時期に、自身が父の安倍晋太郎元外相の秘書をしていたと述べつつ、「角福戦争のころはこんなものじゃない」と言及。
「私もいいとは思っていないが、ヒートアップしてきたらそういう発言があるのは事実だ。選挙はそういうものだ」と語った。
石破氏は「閣僚は全国民に奉仕すればそれでいい。『辞表書いてから(総裁選を)やれ』という発言は、党のためにならない」と指摘した。
この日のテレビ局行脚の後、20日に新総裁が選出されるまで2人が議論を交わす場はない見通しだ。
テレビ出演に先立ち、首相と石破氏は個別に演説。首相は青森市のホテルでの陣営会合で経済指標の改善を改めて強調して「景気の暖かい風が地方に届き始めた」と述べた。その後、県議らと昼食に臨んだ。
石破氏は東京・銀座で街頭演説。森友・加計学園問題を念頭に「政治家の役割は勇気と真心をもって真実を語ることだ」と訴えた。
当初は8日に銀座で首相と石破氏が並んで演説する予定だったが、北海道の地震で延期された後、日程が合わずに石破氏のみの開催となった。石破氏は演説後、歩行者天国などを練り歩き、聴衆と握手してまわった。【高橋恵子、野間口陽】
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180917-00000051-mai-pol
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