[ワシントン 30日 ロイター] – 米政府高官は30日、北朝鮮が、米国を射程に収める最初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を製造した平壌郊外の山陰洞(サンウムドン)にある大規模な研究施設で、活動を再開していることが画像分析によって明らかになったと語った。高官はロイターに対し、米情報収集衛星の写真や赤外線センサーによる画像分析によると、この施設に車両が出入りしていることが分かったが、ミサイル製造の進展度合いは明らかになっていないと語った。
米紙ワシントン・ポストはこの日、北朝鮮が液体燃料を使用した新たなICBMを1発もしくは2発、製造しているもようだと伝えていた。
米高官によると、1枚の写真にはトラック1台と、過去にICBMの運搬に使われているようなトレーラーが写っている。トレーラーにはカバーがかかっているため、何を運搬しているかは分からないという。
米ホワイトハウスは新たな情報についてコメントしなかった。
6月の米朝首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長は朝鮮半島の非核化に向けて取り組むことを約束したが、北朝鮮が核・ミサイル施設の活動を継続している兆候が相次いで示されているほか、北朝鮮の非核化を巡る米朝間の交渉は難航している。
ポンペオ米国務長官は前週開かれた上院外交委員会の公聴会で、北朝鮮が現在も核分裂性物質の生産を継続しているとの認識を示した。ただ、非核化交渉は進展していると強調した。
米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」の創設者で米国務省で交渉を担当した経歴を持つジョエル・ウィット氏は、北朝鮮に核・ミサイル開発の停止を期待するのは非現実的だと指摘した。
*内容を追加しました。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180731-00000017-reut-kr
みんなのコメント