【パリ時事】複数の仏メディアによると、三つ星レストランなどで提供され、専門家の評価も高い有機栽培ワインを生産する南仏ペルピニャン近郊の日本人夫妻が、強制退去の危機にさらされている。
収入額が滞在許可証の発給条件を満たしていないと判断されたためだ。4日現在、退去命令取り消しを求めるインターネット署名は4万件以上集まっている。
AFP通信などによれば、退去命令を受けたのはショウジ・ヒロフミさん(38)と妻リエさん(42)。それぞれ2011年に渡仏し、14年に結婚した。17年に2人で農場を買い取り、ブドウを全て手作業で収穫し化学物質を一切使用しないワインを生産する。ワインは見本市で高く評価され、昨年販売した1万本は完売。今年の生産分もすでに75%が予約済みだ。
ただ、夫妻の弁護人が地元紙ラデペッシュに語ったところでは、初期投資費などがかさみ夫妻の利益は月額2000ユーロ(約26万円)未満。地元当局は事業が長続きしないと判断した。夫妻は弁護人を通じて異議を申し立て、9月に裁判所で審理される予定。
ペルピニャンの自然ワイン見本市主催者はラデペッシュに「日本人らしい厳密さが発揮されたワインだ。彼らの退去はわれわれにとっても損失だ」と語り、夫妻を支持した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180705-00000018-jij-eurp
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