【北京=西見由章】北京市当局は、中華人民共和国の建国を指導した毛沢東の遺体を安置する「毛主席記念堂」などについて、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録を目指す方針を明らかにした。
だが毛沢東が発動した政治闘争「文化大革命」(1966~76年)では多くの寺院や文化財が破壊されており、インターネット上では「中華文明を破壊した人物」だとして疑問の声も上がっている。
国営新華社通信によると、北京市が登録を目指しているのは、いずれも明代に創建された北京の外城の正門「永定門」と時計台「鐘楼」を結ぶ南北7・8キロの「中心軸」と呼ばれるエリア。
新中国建国後につくられた毛主席記念堂や人民英雄記念碑のほか、毛沢東の肖像画が掲げられている天安門、すでに世界文化遺産に登録されている故宮(旧紫禁城)など14カ所で構成される。2035年までの登録を目指すという。
毛主席記念堂では防腐処理を施した遺体が展示されているが、個人崇拝につながるとして、火葬を求める声も根強い。
当局は今後「中心軸」周辺住民の立ち退きを進める方針という。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00000528-san-cn
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