今月、所用で韓国を離れることがあり、金浦空港で出国前にハングル表記の冊子をもらった。題して「旅行ほど重要なエチケット」。韓国文化体育観光省と観光公社の作成で海外に行く韓国人に向けたものだ。
項目には「急がないで。旅は静かに」「公共施設の禁止区域に入らないで」「撮影禁止場所で(人や食べ物などを)撮影しないよう」「観光地での落書きと文化財毀損(きそん)は禁止」などと列挙。海外での韓国人のイメージを損ねないよう、韓国政府なりの工夫がうかがえたが、次のようなお達しもあった。
「機内の毛布、ヘッドホン、トイレの歯ブラシや化粧品、ホテル客室のガウン、ヘアドライヤーなどを持ち去るのは“盗み”そのものです」「客室内でミニバーの飲み物を飲み、似たような色の飲料で補充したりしないで。チェックアウト時、
費用を支払ってください」。知人の韓国人女性に見せると「子供への注意ですか。一体誰が書いたの?」と逆に聞かれた。「韓国政府です」と答えると、ため息が返ってきた。
韓国では今、空前の海外旅行ブーム。日本への旅行客は過去最多を更新し続けている。そんな中、一部自国民の旅先でのヒンシュク行為の現実をお上は認め、改善に努めている。国の印象向上は、国外での行いにもかかっている。(名村隆寛「ソウルからヨボセヨ」)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00000546-san-int
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