(CNN) 中国・広東省の広州で、頭痛などの神経症状を訴えて病院を受診した患者2人が、生のムカデを食べたことが原因で寄生虫に感染していたことが分かったとして、米医学誌に症例が発表された。
7月30日の医学誌に発表された症例報告によると、78歳の女性患者は2012年11月に頭痛や眠気、認識機能障害を訴えて病院を受診。その数週間後に、46歳の男性が20日以上も頭痛が続いているとして同じ病院を受診した。
2人とも髄膜炎の兆候があり、広州の青果市場で買ったムカデを調理せずに食べていたという共通点があることが判明。検査の結果、2人は「広東住血線虫」という寄生虫に感染していたことが分かった。
広東住血線虫はネズミに寄生して成虫になり、人に感染すると脳に入り込んで髄膜炎を引き起こす。
感染したカタツムリやナメクジ、オオトカゲといった生物や野菜の摂取が原因になることは分かっていたが、ムカデを食べたことによる感染はそれまで確認されていなかった。ムカデは中国伝統の漢方薬に使われている。
研究チームはムカデからの感染を確認するため、2人の患者が買ったのと同じ市場でムカデ20匹を入手して調べたところ、このうち7匹から広東住血線虫の幼虫が見つかった。幼虫の数はムカデ1匹につき平均56匹だった。
「我々の知る限り、ムカデの消費を通じた広東住血線虫の感染が報告されたのは初めて」と研究チームは指摘している。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180801-35123376-cnn-int
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