今月19日午後9時30分ごろ、ホン・ジヘさん(仮名、23)はいつものようにソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のある建物で仕事を終え、
帰宅前に1階の女子トイレに寄った。ところが「不自然な感じでトイレットペーパーが放置してる様子に目がいったため」持ち上げてみると、
縦横3センチほどの黒の小型カメラが芯の中に隠されていた。小型カメラを設置した後、乱雑に集めたトイレットペーパーで覆って隠したのだ。
驚いたホンさんは恋人を呼んでカメラに撮影された映像を確認し、自分の姿はもちろん、他の複数の被害女性や加害者の顔まで映っていることを確認した。
ホンさんはすぐに警察に通報し、出動した警察はカメラに残されていた犯人の顔と建物の監視カメラを追跡し、このカメラを設置した人物を捜し出した。
加害者はカメラが設置されていた建物の12階に住む日本人のAだった。ソウル江南警察署はAを緊急逮捕し、被疑者の居住地から証拠物品などを確保して調査を進めている。
事件から2日後の21日、被害者であり通報者であるホンさんとSNSメッセンジャーを通じてインタビューを試みた。ホンさんは「初めは実感も沸かず、頭が真っ白だった」と、当時の心境を振り返った。
次はホンさんとの一問一答。
--今回は辛い出来事に巻き込まれた。当時はどのような心情だったか。
「頭が真っ白で戸惑い、、初めは実感も沸かなかった。手が震えて恥ずかしく、本当に怖かった。足の力が抜けるほどだった。恋人に来てほしいと連絡した後、待っている少しの間、
トイレに入ってくる男性を見るだけでひょっとして加害者ではないかと思って怖くなった。だが一方では、もしも私が見つけていなかったら、
もっと多くの女性の方々が撮影されたかもしれないので、私が発見できたのは不幸中の幸いだったとも思う」
--通い慣れた建物だということだが、もしかしたら知っている人が犯人だった可能性もある。
「ここで働くようになって3年経ち、警備員のおじさんやコンビニエンスストアの社長さん、薬剤師さん、コーヒーショップのアルバイトさんとも仲良くしている。
映像を確認する前は、もしかしてそのうちの1人が犯人ではないかと思って周辺の誰とも話ができなかった。一人で怯えていた」
--警察通報後はどのように進行したか。
「映像で加害者の顔を確認し、建物の監視カメラまで確認して警察に通報した。警察が出動して家にいた加害者を捕まえて一緒に連れて行ったが、
警察署では最初20分ほど簡単に事情聴取をして帰宅し、翌日午前1時に再び警察署に行って1時間30分ほど事情聴取を受けて帰ってきた。
加害者が翌日午前8時に出国するそうで、その前に取り調べが終わらないと捕まえることができないと言われたので、すぐに行って事情聴取に応じた」
--加害者にどのような処罰が下されることを願うか。
「実刑でも罰金でも強い処罰を受け、そうしてから日本に完全に帰ってほしい。韓国に入って来れないように。私が働いているところがここだということが分かり、害を与えるかもしれない。遭遇したらそうしたらいいか」
--今の心境は。
「気持ちがとても塞いで充分に眠れていない。事件当日は徹夜し、その翌日は3時間ほどしか眠れなかった」
◆「隠しカメラとの戦争」と言っているが
ホンさんは事件発生から2日後、SNSに「自分の身は自分が守らなければならならず、いつも気をつけなければならないと考えながらいきていかなければならないことが非常に腹立たしい」と綴った。
警察は「隠しカメラとの戦争」という表現まで使って隠し撮りを徹底した取締りを明らかにしたが、隠し撮りに関する犯罪は絶えることなく続いている。
ソウル江南警察署は加害者Aに対し、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法第12条(性的目的のための多重利用場所侵入行為)および第14条(カメラなどを利用した撮影)違反容疑で拘束令状を申請した状態だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180924-00000007-cnippou-kr
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