韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権が大統領府のホームページ(HP)に設けた「国民請願掲示板」が再び大炎上している。やり玉に挙がったのは7月に始まった韓国ドラマ。親日的な描写があるとして批判が殺到した。過去には五輪選手への非難が寄せられて物議を醸したが、気にくわない人物らを匿名で非難できる掲示板を国家が設けているというのは、常軌を逸している。
《人気の韓国ドラマ、親日美化などで歴史わい曲問題》
韓国紙、中央日報(日本語版)は17日、こんな見出しの記事を掲載した。
問題となっているのは、7日から始まったドラマ「ミスター・サンシャイン」。日本でも人気の俳優、イ・ビョンホン(48)が主演し、1900年前後の朝鮮を描いている作品だ。13日には親日的な部分があるとの指摘を受け、制作サイドが謝罪して内容を修正することが発表された。
中央日報の記事によると、国民請願掲示板に16日、ドラマを問題視する請願が書き込まれ、7000人以上が賛同した。投稿は次のような内容だと紹介されている。
「ドラマ『ミスター・サンシャイン』のような歴史わい曲ドラマ/映画に対して強力に措置を講じてください」「『ミスター・サンシャイン』は被害国(朝鮮)と加害国(日本)の立場が妙に入れ替わっている」「朝鮮の文化が『未開』だという演出が続いていくものとみられる」
番組内容に関する不満なら放送局に訴えればいいと思うのだが、政府に寄せられ、しかも政府に「措置」まで求めるというのだからすさまじい。
国民請願掲示板に寄せられる投稿の「異常さ」は今回に始まったことではない。
典型例の一つが、今冬の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の際の投稿だ。2月19日のスピードスケート女子団体追い抜きで韓国のキム・ボルムら2選手が最後尾の選手を置き去りにしてゴールし、
キムが仲間の遅れのせいにするような発言をしたことに対し、2選手の代表資格剥奪を求める請願に賛同が殺到し、キムは翌日に謝罪会見に追い込まれた。
キムは同月24日の女子マススタートで銀メダルを獲得したが、レースが終わった後、氷上に置いた韓国国旗を前に両膝をつき“土下座”までし、「土下座は自分の言動を韓国国民に謝るため。ごめんなさいという思いしかありません…」と述べた。
サッカーW杯ロシア大会での「異常請願」も記憶に新しい。6月18日のスウェーデン戦に韓国が敗れると、「スウェーデンとの戦争を望む」という書き込みのほか、
同国の家具メーカー「イケア」に対して「違法な資金づくりや脱税が疑われる。税務調査を」というとばっちりとしか思えない内容まであったのだ。
常軌を逸したような匿名投稿が堂々と公開されている政府の掲示板とは一体、何なのか。
韓国に精通するジャーナリストの室谷克実氏は「一言でいうと、『人民裁判受け付け場』だ。名前を公開した責任ある意見で賛同者もきちんとした請願ならともかく、あの掲示板は匿名で書き込むことができる。
しかも、一定期間に賛同数が20万以上となったら、政府が正式に答えるということになっている。建前としては『国民の声を聴く』ということだが、実態としては『誰かを追い落とす』掲示板になっている。普通の国では考えられない『愚民制度』といっていいのではないか」と話した。
なんとも恐ろしい。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00000002-ykf-int
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