あす25日の「独島(ドクト、日本名・竹島)の日」を控え国会教育委員会に所属する与野党の議員13人が22日に独島を訪問し外交的な波紋を呼んでいる。
李燦烈(イ・チャンヨル)国会教育委員会委員長は、「独島が大韓民国領土であることを確認させ、日本政権の根拠のない政治的たわごとに終止符を打ちに来た」とした。
彼らの独島訪問は写真とともに全メディアに報道され広報効果を正確に得たようだ。
すると日本政府がすぐ韓国政府に抗議する「おなじみの」場面が演出された。菅義偉官房長官は
「事前の抗議、中止要請にも訪問したことは非常に遺憾で到底受け入れることはできない」とした。2~3年周期で韓国人政治家の独島訪問のたびに繰り返された対立の風船がまた膨らむ兆しだ。
韓国の議員は韓国の領土である独島を訪問することもでき、今回が初めてでもない。日本の肩を持つつもりもない。だが余計なやぶ蛇だとの批判は少なくない。
それもそのはずで、2012年の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)の独島訪問以降、両国の政府間交流だけでなく民間チャンネルまで行き詰まった記憶は鮮明だ。当時日本では嫌韓デモが頻発し、嫌韓書籍がベストセラーになり、
良心的日本人たちの立場が狭くなる結果を招いた。韓流ブームの勢いが折れ、対日輸出が萎縮し、同胞経済にも冷や水を浴びせた。李前大統領の政治的立地を国益と対等交換した格好だった。
落ち着いて考えてみよう。独島はわれわれが実効支配する厳然とした大韓民国の領土だ。国会議員が行って大極旗を振り「独島は韓国の領土」と呼ばなくてもすでにわれわれの領土だ。
日本の政治家が中国と紛争中である尖閣諸島をあえて訪れない理由を考えてみればより明確だ。すでに実効支配中なのに公然と議論の種を作ったところで国益に役立つことはないからだ。
領土は感激時代式新派調スローガン斉唱や悲憤慷慨な決議大会で守られるものではない。堅固な国力と卓越した外交力が後押しされなければならない。
議員は独島訪問を国内用政治イベント程度と考えたようだ。だがこうした行動が口実になり日本側が望むように独島が国際紛争地域としてさらに印象付けられるならばわれわれが得る実益があるとでもいうのか。
しかもいまは日本国内で韓流人気が復活し、年間700万人を超える韓国人が日本を訪れている。
国際関係は感情より理性が必要だ。日本は背を向けていた中国とも6年ぶりに蜜月関係に入ろうとするところだ。
これに対し韓国外交は米国との溝が広がり、中国に冷遇され、日本とはぎすぎすするばかりだ。よほどでなければ東京駐在韓国大使館の書記官募集に外交部内の志願者が1人もいないことがあるだろうか。
外交でも、政治でも、国益より優先する価値はない。独島は議員が訪ねて行かなくても大韓民国の領土だ。
※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181024-00000013-cnippou-kr
みんなのコメント