リビアで人身売買の被害に遭い、昨年移民船でイタリアに上陸した男性が読売新聞の取材に応じ、過酷な状況を振り返った。
「船がイタリアに着いた時、死んで天国に来たかと思った」。ギニア出身のアマドゥ・ディアロさん(23)はローマ市内で苦渋の表情を見せた。
ディアロさんは2016年秋頃、交際していた女性が妊娠し、女性の親族から部族が違うという理由で殺されそうになった。バイクでリビアに逃げたディアロさんは、身分証不携帯を理由に「当局者」を名乗る人物に拘束された。
アラブ系の男性が「当局者」に金を払い、ディアロさんを連れ出した。ディアロさんは建設現場で何日間もむちで打たれながら働かされた。1日に与えられる水はコップ半分程度。監禁された部屋には同僚と犬の死体が放置されていた。
ある日、突然ディアロさんは「ここで死ぬか船に乗るかだ」と言われ、150人ほどがすし詰め状態になったボートに乗せられた。リビアのサブラタ港を出発した船では、数日間の漂流中に半数が飢えで死亡し、海に捨てられた。次は自分の番と思っていたところ、17年2月に伊最南端のランペドゥーザ島に着いた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00050048-yom-int
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