【チェンライ(タイ北部)西脇真一】タイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟に取り残された少年ら13人の救出で、救助隊は9日夜までに計8人を救出した。救助隊は10日も引き続き残された少年4人と男性コーチの救出を続ける。救助隊は8日に4人を救出。空気ボンベなどが不足したため活動を一時中断し、補充した後、9日午前11時(日本時間同午後1時)に再開し、さらに4人を救出した。4人とも健康状態は良好という。
洞窟は全長10キロ以上の鍾乳洞で、全容は分かっていない。
少年らが避難している場所から洞窟の入り口まで約5キロある。地形が複雑なため、専門ダイバーでも5~6時間かかり、途中の段階でボンベを交換する必要があるという。
9日付のタイ紙などによると、少年らの退避場所から約1500メートル離れた地点までは、歩いたり潜水したりする必要がある。このうち約500メートルは特に通過が難しく、狭い上、5メートルも潜るトンネルのような場所もある。
幅の広い場所では少年1人にダイバー2人がサポートして水中を移動できる。だが、難所ではボンベを背中からはずして体の前に据え、一列になって進む必要があるという。こうした状況のため、タイ警察は「子供たちの中には泳げない者もいる。非常に危険だ」と指摘していた。
ポンプによって水を取り除いたり、地表の穴をふさいだりした結果、「水位はこれまでにない最低レベルに低下した」(チェンライ県のナロンサク知事)状況になり、入り口に向かうルートにある三つの大きな空間は歩いて通過できるようになった。
ナロンサク知事は8日の記者会見で、救助にあたって潜水が危険視されていたことについて、家族の同意を得ていたことを明らかにし、限られた時間の中での難しい選択だったと強調した。
少年らは6月23日、サッカーの練習後に洞窟に入り、7月2日に潜水士らに発見された。雨で水位が上昇し、外に出られなくなったとみられている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00000109-mai-asia
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