◆銀歯を入れるのは日本人だけ?
欧米諸国では、美しく白い歯や歯並びの良さはとても価値あるものとされ、社会的なステータスを表すものになっています。歯が汚いことが就職にも影響したり、自己管理できていない人だと思われ、仕事の営業成績にも影響があるぐらいです。
そのため皆が歯を綺麗に健康に保つために、常に高い意識を持っています。
また欧米では、予防や歯のクリーニングのために歯科医院に通う方が98パーセント、治療をするために通う方が2パーセントと言われています。しかし、なんと日本では98パーセントの人が治療のために歯科医院に通います。
「日本人の女の子はとてもかわいいのに、笑うと歯が汚いのはなぜ?」と言われているのです。
◆銀歯にはリスクがいっぱい
歯医者に行ってなんとなく銀歯になり、また虫歯ができたから銀歯が増えるという悪循環。銀歯以外の詰め物やかぶせものは自費になってしまうから、保険内の治療でいいや……。こんな感じで日本人の口の中は銀歯だらけになってしまっています。
日本で銀歯と呼ばれているものは、金と銀とパラジウムの合金で日本にしかないものです。国民皆保険制度のために最低限の歯の機能の回復ができる、安くて加工しやすい銀歯がその昔うまれましたが、最近はこの銀歯における悪影響が注目されてきています。
◆銀歯によるリスク1:金属アレルギーを引き起こす
口の中には細菌が何百億と住み、銀歯は日々熱いもの冷たいものそして咬合力を受け、過酷な環境に置かれています。そのため銀歯は劣化しやすく、傷つきやすくなっており、また銀歯の表面から金属がイオン化されて溶けだし、体の中の蛋白質とくっつくことで金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
金属アレルギーは口の中の異常だけに限らず、体全身の異常をきたす可能性があります。手が赤くただれたり、全身にぶつぶつができたりすることもあるのです。
銀歯を入れてすぐに異常が出る場合以外に、何年もしてから体に異常が出てくることも多く、原因不明の皮膚病だと思われることがあります。
とくに銀歯に含まれているパラジウムという物質はアレルギーを引き起こしやすく、パラジウムに対してアレルギー反応を持つ方は100名中20~30名ほどいると言われています。
◆銀歯によるリスク2:被せた歯がまた虫歯になる
銀歯と歯は歯科用のセメントでくっついているのですが、正確にいうとぴったりくっついているわけではありません。銀歯を入れる際に歯との隙間をセメントで埋めて、セメントと銀歯の摩擦力でくっついているだけなのです。
そのため入り込んだ虫歯菌により、また中に虫歯がひろがっていたということは珍しくありません。中のセメントも劣化してくるので、古い銀歯のなかは気づいたら真っ黒になっていたなんてこともよくあります。
銀歯の下の虫歯は発見しづらいですし、レントゲンにも写りにくいのでなかなか発見しにくいのも事実です。
神経がない歯の場合には症状も出にくいので、しばらく歯科医院に行っていなかったら、歯を残せないほどにぼろぼろになっているなんてこともあります。このような状態を避けるためにも、定期検診は重要ですね。
一方、セラミックのかぶせものや詰め物は歯やセメントと相性がよく、ぴったりくっついているため、銀歯に比べて再び虫歯になるリスクは格段に少ないです。
◆銀歯によるリスク3:歯周病が悪化しやすい
銀歯の表面は傷がつきやすく、その小さい傷に口の中の菌がたくさん寄ってきます。銀歯と歯茎の境目にも歯周病菌他たくさんの菌がたまりやすく、銀歯を入れてから歯周病の進行が早まったりもします。奥歯に銀歯を入れて数年したら、歯茎が腫れたり歯周病で歯が揺れてきた、という経験がある人もいるかと思います。
銀歯の周りは特に汚れや菌が溜まりやすいので、歯ブラシ以外にも歯間ブラシやフロスを使い綺麗に歯を磨き、定期的に歯科医院での健診やクリーニングを受けていく必要があります。銀歯と歯茎の境目が菌の住処になっていると、口臭の原因にもなります。
保険適用によって日本の歯科の治療は安く、誰でも受けられる利点もありますが、上記のように実は銀歯には様々なリスクもあるのです。
そのリスクをよく理解し銀歯にするかセラミックの治療をするか選択するのも大切ですし、すでに口の中に銀歯がある場合は定期的な歯科検診と毎日の丁寧な歯磨きをすることが必要になってきます。
そしてなにより、虫歯のない健康な口腔内を目指し、予防に力を入れることが最も理想的です。グローバルの時代になり、海外の方と関わる機会の多い昨今「なぜ日本人の口は銀歯だらけなのだろう……」と言われないようにしたいものです。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00010732-nallabout-hlth
みんなのコメント
大人になってからなので
銀歯のせいだと思います
結構気を使いますよ
こういう記事は、先に厚労省に送って。
80歳まで20本の歯でいましょうってポスターあるけど、内心はそんな事を考えていない歯医者が多いんでしょうね。
どの材料も一長一短があることを事前にちゃんと説明して欲しい。
みんな高過ぎて出来ないから仕方なくやってるに
決まってるだろ。
問題が分ってるならあんたが何とかしてくれ。
歯科用3Dプリンターはどーなってんだろ。
海兵隊などはアマルガムという金属化合物を歯の修復に使っている。理由は丈夫で長持ちだから。戦場で取れたら困るでしょ?
金属アレルギーの原因になるのは、装飾品の方がよっぽど多いし、金属の詰め物は歯を削る量が最小限で済むが、セラミックは割れないように厚みを確保するため、沢山歯を削ることになる。ネットで検索すると、セラミック治療後のトラブルが凄く多いのは常識だし、歯科医の間では共通の認識。セラミックを強く勧めるのは儲け主義の歯科医によくあること。
銀歯外れてまうな。
確かに子供の頃に入れられた銀歯を取ったら根元の神経が腐ってたから、一昨年くらいにインプラントしてもらった。銀歯を長年入れている人はおかしなことになる前に一度開けてもらってチェックしてもらった方がいいのかも。
させたい思惑もある
従来から強度中心で根強くメタルを多用して選択する歯科医も居る
一方で、過剰に存在しすぎて材料でしか売りに出来ない歯科はEマックス
でコンサルが執拗に経営戦略のひとつに挙げているから
歯科医の審美眼なんて、根本的にアテにならない人が殆ど
現在その歯はインプラントになっています。インプラント快調、最高!
もしかして・・・と思い、金歯をセラミックに換えたら口内炎もピアスのジュクジュクも全くなくなりました。
やはり、金属アレルギーだったようです。
口内炎は、相性の悪い上司が転勤で戻ってきたら再発しました
ストレスでビタミンが破壊されるそうですね。
かかりつけの歯科のドクターが「ストレスには勝てないね??」と言ってました。
政府何とかしろ金持ち以外日本人は銀歯だらけになってるぞ
立証は難しいだろうけど、少なくとも銀歯推奨はもう辞めて頂きたいものだ。
銀に含まれる合金にアレルギー物質が含まれいる以上、リスクでしか無いと思うし、原因不明の皮膚炎ほど厄介な物はない。
アレルギー発症し、免疫機能が暴れている時は検査しても多くに引っかかってしまうので、その時には検査の意味がない。原因は少しでも減らすべきだと思う。
今は平気でも数年後にパラアレルギー発症など珍しくないのだから。
本当に日本の歯科医療は遅れているし、
怠慢な個人医院など腐るほどある。
これだけ増えすぎた歯科医院の中で、患者の立場になって考えてくれる良心的な医院が近所にある人は幸せだと思う。
相性の良い歯医者って中なかなか見つからない。
気づいてから心がけても既に歯の悩みは尽きないので、もっと小さい頃から教育するべきだと思う。
保険適用の範囲を広めてほしいし、本当に害があるなら使用禁止にして欲しい。
お弟子さんも全国から来られてて。
普及しないよね…。
(´・ω・`)
高額過ぎる。払えないよー 涙
金属アレルギーも無関係とは言えないかも。
1本140000円のセラミック
低所得者では、1か月の給料消えるし
差し歯ならアレルギーの証明でセラミックでも保険がきくのに、インレーは自費だという制度、意味がわからん。自費は高いからといって、少し削って蓋をするだけの歯をワザワザ神経の処置をしてさしばにするのはバカみたい。
結局自費でインレーに。。。
この制度、見直すべきでは?
あと、歯科医も皮膚科も無知すぎる!
日本おくれてない?
銀歯とアトピーのような症状は関係ないと何件かに言われて、検査をしてほしいといってもしてくれなかった。何年苦しんだことか!
銀歯取れちゃったのが30年後。
その間、虫歯なし。
そして、取れた銀歯はそのまま穴が空いていて、もう6年。
どうにかしないとだめだよねー