日本では、離婚後に父親が子どもの養育費を支払わず、生活に困窮する母子家庭が多くあります。養育費の確保は、平均的に収入の少ない母子家庭にとっては重要な問題です。しかし、厚生労働省が行った「平成28年度全国母子世帯等調査」によると、養育費を取り決めしている母子世帯は約44%にすぎません。
また、実際に現在も養育費を受け取っている母子家庭は約25%しかありません。
離婚した夫に養育費を払えるだけの経済力がなければ仕方ありません。しかし、父子世帯の父親自身の平均年収は420万円(平均年間就労年収398万円)ですので、養育費をまったく支払うことができない経済状況とはいえません。
父親に養育費を支払わせるにはどうしたらよいか。ここでは、面会交流に着目してみたいと思います。
養育費とは
養育費は子どもが経済的、社会的に自立するまで、子どもを監護・教育するために必要な費用をいいます。具体的には、衣食住に必要な経費、教育費、医療費などがこれに当ります。離婚によって親権者でなくなっても、子どもとの親子関係が切れるわけではありませんので、子どもの成長を経済的に支える義務があります。
この義務は、生活に余力がなくても、自分と同じ水準の生活を保障する強い義務(生活保持義務)とされています。
養育費は子どもの成長にとって、とても重要な費用ですので、離婚時に取り決めをしておくことが大切です。支払いを確実にするため、口約束ではなく、少なくとも書面で、できれば公正証書にしておくとよいでしょう。
母子世帯の現状
ひとり親世帯の相対的貧困率は54.6%(2012年)と、OECD加盟国中でもトップクラスにあります。平成28年度全国母子世帯等調査(厚生労働省)によると、母子世帯になった理由は、離婚が79.5%、死別が8.0%となっています。大半が離婚です。離婚のうち、90%以上は協議離婚です。離婚するにあたっては、子どもの親権者を決めることは必須ですが、養育費の取り決めはしなくても離婚できます。
同調査によると、養育費の取り決めをしていない理由は、「相手と関わりたくない」(32.3%)、「相手に支払う能力がない思った」(21.4%)、「相手に支払う意思がないと思った」(18.3%)となっています。
そのため、養育費の取り決めをせず離婚するケースも多く、養育費の取り決めをしている母子世帯は44.2%にすぎません。
また、養育費を現在も受けている割合は25.4%とさらに少なくなっています。取り決めをしても実際には実行されない現実があります。この影響だと思いますが、子どもの大学等進学率は、子どものいる世帯の半分程度となっています。
母子家庭の平均年間収入は243万円(平均年間就労収入は200万円)となっています。就労収入が多くないのは、働いていないからではありません。
母子世帯の就労率は81.8%と高いにもかかわらず、母親は、育児と仕事の両立が難しく、正規で職に就くのが困難で、パートやアルバイトといった非正規を選択せざるをえないといった事情があります。
母子世帯では就業者の43.8%がアルバイトやパート等です。
子どもの生活を支える養育費も、先ほど見たように相手から支払われないことも多く、現金給付の児童扶養手当も金額が十分とはいえません。母子世帯の貯蓄額は51.4%が50万円未満です。
病気などで収入が途絶えると生活が立ち行かなくなります。養育費の確保はとても重要です。
養育費の確保の手段としての面会交流
面会交流は、離婚後に子どもを養育・監護していないほうの親によって行われる、子どもとの面会および交流のことをいいます(民法766条)。子どもと継続的、定期的に会ったり、電話や手紙等の方法で交流します。
離婚の原因はさまざまなので、面会交流が子どものためにならない場合もあると思いますが、面会交流を通じて子どもはどちらの親からも愛されている、大切にされていると感じることができる場でもあります。
さて、労働政策研究・研修機構「第4回(2016)子育て世帯全国調査」に、親子間の交流と養育費の受取率の関係について、興味深い調査結果が掲載されていますので紹介します。
同調査によると、過去1年間、父親と子どもとの面会や会話が「ほとんどない」または「まったくない」、いわゆる「面会交流なし」と回答した母親は、離婚母子世帯全体の68.2%を占めています。
親子間の交流と養育費の受取率の関係については、離婚した父親が子どもとの間に「面会交流あり」の場合、養育費の受取率が25.1%で、「面会交流なし」の場合の12.0%よりも高くなっています。
このように、離婚した父親が子どもとの間に交流を続けている場合、養育費の受取率が高くなっています。
もちろん、面会交流があっても、養育費の未払いもありますので、面会交流があれば養育費が継続的に支払われるという保証はありません。
しかし、定期的、継続的な面会交流によって子どもへの愛情が深まり、子どものために経済的な支援をしようという気持ちが、面会交流がない場合に比べて強くなるという面はあると思います。
父親に養育費を継続的に支払ってもらうためには、書面で取り決めをすることのほか、面会交流の取り決めをしておくことが大切です。
なお、養育費と面会交流は別問題です。途中から養育費が未払いになったとしても、これによって面会交流を制限する理由にならないと考えられています。
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180514-00010008-ffield-life
みんなのコメント
新しいオンナに使いまんねん。
会えないから払いたくないなど、どこまで自己中なのか。
自分は子どもの時、母に引き取られたが、裁判で父との月一の面会が義務となり、それが嫌で嫌で仕方なかった。父が嫌いで。それを嫌だと言うと父が逆切れして母に怒鳴りこむから、中学生になるまで面会義務を果たし続けた。勿論母も正社員で懸命に働いたが、母を守るためにも、また養育費をもらう為にも、会い続けねばならず、心に毒を溜めこみながら成長した。一体誰の為の面会なのか。
成人した自分もまた、家庭はうまくいかず離婚。子どもは自分が引き取った。精神病の元夫は、別荘持ちの裕福な実家暮らし。全く働かずとも生活には困らず、時々旅行なんかして。
子どもへの悪影響から面会は断ってると、本人に支払い能力がないという建前で、かつ会えないのであれば養育費は払わないと。
何らかの強制徴収システムしか解決法はない。
日本の離婚の仕方が根底にある。
まず、日本は離婚すると片方の親権がなくなる。
戸籍上、他人になってしまう。
世界では日本くらいだ。
そして「子の連れ去り別居」
母親が父親に無断で子供を連れて実家へ帰り(海外じゃ誘拐罪となる)、同時に離婚請求、父親はそのまま子供に会えないまま親権を失うパターン。
母親は自分が会いたくないから子供も会わせなくない(勝手に子供から父親という存在を奪う)から、養育費も要らないと言い出す。
これを、国際結婚でもするものだから、海外から非難を受け、日本がハーグ条約加盟となった。
誘拐罪となりGPSタグをつけられた母親すらいる。
海外は離婚後も共同親権が当たり前。
面会交流も年間100日が基本。
日本はなんと、月に1回数時間である。
父親と子供の親子関係を破綻させる母親と司法が根底にある。
議員連盟もできる程だ。
離れて暮らす親みんながこどもに会いたい、こどもの為に出来る限りの事をしてあげたいと思っている訳ではない。
結局自分が1番大事。
強制的、システム的に養育費がとれたらいいかもですね。
ただ母親から父子家庭への養育費の支払いは4%とのことなので、
余計に父親が親権取りづらくなるかもですね。
夏休みは旅行だな!
よくもまぁ、あの顔で浮気したあげく離婚を拒めたもんだw
但し母親である自分には使えないけど。
(他人だから)
生きて行く上で絶対男の方が楽、
生理ないし、
外で働いてるだけで、デッカい顔してるもんなー、子供産まなくいいもんなー、
家事育児PTA只々女にやらせて仕事だけしてりゃいいんだもんなー、腕力があるから、力でねじ伏せられるもんなー、
離婚したら、子供押し付けて金も払わず一人で優雅に生きていけるもんなー、
あーあ、やっぱ男がいいわ
結局、離婚前より苦しむのは子ども達。
様々な理由があるから一概に言えないけど
後先考えずに感情だけで、相手から
逃げるから、後で困窮する羽目になる。
結果、子ども達の将来をも潰す。
法律で決まっていようが、相手も感情ある
人間ということを忘れちゃいけない。
上手くやれば養育費をきちんと払うかも
しれんのに、自分の感情を優先するから
相手も意固地になる。当たり前やん。
そもそも養育費を当てにする前に、
まず経済的に自立しろよ、と思う。
自立できないなら子どもを引き取るなよ。
働けないことの言い訳に子どもを使うな!
言い訳するぐらいなら離婚するな。
子どもが可哀想だわ。(虐待は除く)
母親が養育費を支払っている割合は
わずか5%です。
母親の養育費支払い率は
父親の支払い率以下なのに、
この現状はスルーして記事に載せないのは
何故でしょうか?
偏った報道や男が悪いという一方的な
風潮が、結果として女性を不幸にして
いると思うのは私だけでしょうか?
親権を取った夫が有責妻から養育費を取ると言うパターンがあるとしたらもっと少ないと思うけど。
双方のパターンがあるなら両方の%を記載しないと一方的なバイアスの掛かった記事にしかならないと思う。
好きになって一緒に二人で暮らしていこうとなって結婚したなら離婚するなや。笑
病気や事故で死別したというならともかく、
なんでそんな軽々しく離婚という形をとるんやと。
結婚ってそんな軽いもんか?
夫婦ってそんな軽いもんか?
もうちょっと重たく捉えたらどやねん。笑
確か母親は渋っていたのに半ば強制的に面会となり、そこで・・・という事件だったような。
そうなると面会どころか養育費も躊躇う方も多いのでは?
何も知らない第三者が一方的に進めて良いものではないと思う。
両親が接触せずに養育費を支払わせる制度も必要なのでは?
って、ふと考えてしまった。
母親だから有責でも親権とれて養育費貰えるとか理不尽な風潮をなくす、たとえ誰が育てようと施設にいようと、両親に養育費はきちっと払わせる、払わなければ脱税並みに刑事罰も含めた罰則と強制的な徴収の仕組みを作ればいいのに。何のためのマイナンバーだか。
なぜ、元夫をマイナンバーで養育費払うよう管理する制度を作らないのでしょうか。
男も女も関係ない…
払わなければいけない側が払うべきです。
その法律が古すぎる…
法改正しないうちは この問題は解決しない…
弁護士だって 法律がこうだからしょうがないと言う始末…
裁判確定したって 罰則もないんだから 逃げたもん勝ちの法律ってなに?
この後は どうしたらいいんでしょうか?
父と子の面会を拒否して、
養育費だけ取り、
養育費をもらっていないとウソをついていた。
面会して、毎月、子供の目の前で現金を見せ、
渡すようにした方が良い。
子供を奪う
面会させない
老後は孤独死させる
養育費だけ振り込め
母親がサイコパスなだけである。
子供が、両方の親から受け取る権利がある、って形にしないと。
他人の子供の幸せより自分の立場しか考えない裁判官。%の数値だけで記事にするのでは…。全てとは言いませんが当事者になれば真実が分かります。
元旦那名義で闇金から借りられるようにしたら良い。
それはおかしい
男尊女卑の国
女はセクハラにも遭わずストーカーにも遭わず
DVにも遇わないで生き抜いている人って
なかなか居ない
麻生さんセクハラだってまるで女が悪いみたいに
言ってる
所詮日本はこんな国
キャバクラでクソ親父に甘えてやらせて
金稼ぐしかない
日本はクソ
ゾッとする話だな…。(。>д<)
母子家庭だけ注目して父子家庭には注目しないって明らかな性差別だろ
ちなみに母子家庭への養育費支払い率は約19.7%
父子家庭への養育費支払い率は約4.1%
女の方が子供に対する愛情がないのはデータとして確立されており、男の方がクズと言うのは筋違いであり、偏見の塊である
女の方がクズである
他の方のコメントでもありますが、元夫からの不払いより、元妻の養育費不払いの方が比率では圧倒的じゃないですか。
いい加減、この手の記事では必ず男だけを悪にして女を被害者に仕立てますね。
男が身勝手で楽とかいうコメントもありますが、個人的には日本の女はどれだけ優遇してもらっても文句しか言わないんだなとしか思えない。