毎年夏になると繰り返される悲しい事故
夏になると、窓を閉め切った車内に放置された子どもが亡くなってしまったという死亡事故のニュースを目にすることが少なくない。
死亡事故につながっているケースでは数時間の放置となっていることが多く、短い時間であれば車内に置き去りしたからといってダメージはないと思うかもしれないが、晴れた昼間であれば想像するよりも短時間で車内温度は危険な領域に達してしまう。
エアコンを切ってから15分で熱中症指数は危険領域に
JAFによるユーザーテストによると、気温35℃の晴れの日の実験では、エンジンを切ってから1時間程度で、ダイレクトに陽のあたるダッシュボード上は70℃を超え、座席付近でも50℃を超える結果となった。また、熱中症指数でいうと15分ほどで危険域に達してしまう。
「ちょっとの時間」が、車内に残された子どもにとっては命の危機だ。エンジンを止め、エアコンを切った状態で炎天下に駐車したクルマの中は非常に危険な空間といえる。
「ぐっすり眠り込んだ乳幼児を起こしたくない」、という気持ちに保護者はなってしまうのかもしれないが、子どもを車内に放置してしまうのは本当に危険な行為で許されない。
パチンコ・パチスロの関連団体が取り組んでいる啓蒙活動
こうして炎天下の車内で子どもが命を落としてしまう事故といえば、パチンコ・パチスロのホールに隣接した駐車場で多く発生しているという先入観を持っているかもしれないが、平成29年度の死亡事故は2件(2名)となっている。
むしろ自宅や職場の駐車場で子どもを降ろし忘れてしまい、結果的に放置してしまったというケースも目立っているといえるのではないだろうか。
また、パチンコ・パチスロの関連団体などで「子どもの車内放置撲滅キャンペーン」という啓蒙活動をしていることも、事故防止に効いている面もあるだろう。さらに、ホールなどでは駐車場内をパトロールするなど未然に発見、救出活動が増えていることが悲惨な事故を防いでいる。
全日本遊技事業協同組合連合会に伺ったところ、平成29年度における車内放置からの救出件数は82件(104名)になっているという。救出活動を実際に行なっているのは、ホールスタッフが中心となっているそうだが、
スタッフの巡回だけで子どもが車内放置されている全てのケースを発見するのは難しい。82件の救出事例を見ても、数件は来店客によって発見され、ホールスタッフへの連絡があったことで救出につながったという。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00010000-carv-bus_all
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