少子化が進む中、京都市を訪れる修学旅行生数は好調を維持しているが、春や秋は観光シーズンとぶつかるため、市は本年度から混雑を緩和するための対策に乗り出した。
東山区の清水寺周辺で案内誘導員の配置体制を強化するとともに、修学旅行の時期を閑散期の冬にずらすことなども呼び掛けている。
2017年の観光総合調査結果によると、京都市への修学旅行生数は中学生78万人のほかにも、小学生15万人、高校生19万人に上る。
「いずれかの段階で大半の児童、生徒に来てもらえている」(市産業観光局)ことから、将来的な京都観光への好影響に期待する。
ただ京都観光は訪日外国人の増加もあり、観光地や市バスの混雑が大きな課題になっている。市は、修学旅行生が不便を感じないようにするため、本年度から5月と10月に各10日間前後、清水寺に至る五条坂の入り口に誘導員3人を配置し、道案内を始めた。
また清水寺を訪れる修学旅行生を周辺のバス停に集中させないため、京阪祇園四条駅や地下鉄東山駅から知恩院や八坂神社、高台寺などを経由して向かう周遊ルートの案内地図も作成した。
修学旅行の分散化では、市職員や観光関係者による全国の学校訪問を強化し、旅館の予約しやすさや移動のスムーズさなどの利点を挙げ、1~3月など閑散期の実施を勧めるという。
17年の観光総合調査結果によると、京都を訪れた日本人の混雑についての「残念度」は前年比2・1ポイント上昇の17・1%、
外国人の公共交通に対する残念度は4・7ポイント上昇の14・2%となった。市は「修学旅行生の満足度を上げる取り組みが、一般客の不満解消にもつながれば」という。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180923-00000020-kyt-bus_all
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