高級車の車検に関するウワサあれこれ
新車購入後は3年、それ以降は2年ごとに必ずやってくるのが車検です。クルマに乗る以上避けられないこの車検制度によって、日本を走るクルマは良好な状態を保っていられるとされていますが、ユーザーにとっては出費が痛いというのも事実です
何よりも不安なのは、実際にいくら掛かるか予想しにくいということです。台数が多く、たくさん走っている車種であればインターネットである程度の情報は得られます。
しかし、数がそれほど多くない高級車や、希少車であればなかなか情報も得られません。憧れの高級車を手に入れようと思っても、車検費用など維持費の面で尻込みしてしまう人もいるかも知れません。
ここでいう車検費用とは、自動車重量税、自賠責保険料(24カ月)、印紙代を合わせた「法定費用」と、車検を通すため必要に応じて行う「整備費用」を合計したものです。
法定費用は、クルマの重量などによって決定されるので事前に金額を把握することが可能です。整備費用については、クルマの状態によって異なるので、費用を予測するのが難しいのが普通です。
特に、高級車は「部品代も高い。輸入車の場合は海外から取り寄せるのでもっと高い」といったものから「高級車に乗る人は金持ちだから、車検代は必然的に高くなる」といった首をかしげるようなものまで、さまざまなイメージで語られますが、実態はどうなのでしょうか。
1996年式のベントレーの場合はどうか
高級車といって思い浮かべるものは人それぞれです。今回は、1996年式のベントレー「コンチネンタルR」のオーナーさんに話を伺いました。ベントレーと言えば、いうまでもなく世界最高級のブランドのひとつです。「コンチネンタルR」の新車販売価格は、約4000万円という当時最も高額な市販車でした。
─―ベントレーはいつ頃購入されたのですか。
2014年に中古で購入しました。新車販売時の価格からすると驚くほど安い値段で購入できましたが、やはり維持費の面が心配だったのは事実です。
日々のガソリン代や駐車場代もさることながら、車検や整備費用に関する情報があまりに少ないのが不安でした。あったとしても「100万円は覚悟しておけ」というような非常に大ざっぱなものでした。
──実際にはどのくらいの車検費用がかかったのでしょうか。
私の場合、最初の車検でかかったのは、すべて合わせて約23万円ほどでした。この中には、法定費用や工賃、部品代がすべて含まれています。ベントレーの場合、どうしても車重が重いので自動車重量税が高く、18年経過のためさらに高くなります。
そのため、法定費用は約9万円かかりました。また、個人的なこだわりから、バッテリーとエンジンオイルだけは最高級品を使用したので、部品代は約6万円でした。車検基本料と作業工賃は合わせて8万円ほどです。
─―車検はどのような店で行ったのですか。
ベントレーのようなクルマの場合、数は少ないですが専門店が存在します。そうしたところで車検整備を行うのが普通です。
しかし、そうした専門店では、専門店であるがゆえに必要以上に整備をしてしまうことも少なくないため、結果として費用が高くなりがちです。そのため、純粋に車検を行ってくれる大手の自動車用品販売店に依頼しました。
─―専門店でないことによる不安はありませんでしたか。
もちろん、事前にベントレーを扱えるのかどうかという確認は入念におこないました。高級車といっても基本的なクルマの構造は変わりませんから、ベントレー特有の部分さえ理解していれば、ほとんどの場所で対応することはできるはずです。
ただ、一部パーツについては、入手困難とのことでしたので、私の方で海外から取り寄せました。いまは、インターネットや物流が発達しているので、3日から4日で届きました。
─―その後、クルマの調子はどうですか。
車検で手を加えた部分はとても快調です。いまのところ満足しています。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00010000-kurumans-bus_all
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