亀岡小3年の北山隼君(8)=京都府亀岡市=が、夏休みの自由研究でセミの抜け殻を調査し、京都市内で拾い集めたクマゼミの抜け殻1370個のうち、207匹が羽化中に死んでいたという結果をまとめた。「暑さのせいではないか」と見ており、環境の変化に敏感なセミの生態に興味を抱いている。
北山君は1年からセミの抜け殻をテーマに夏休みの自由研究に取り組んでいる。2年の夏は京都市内でも収集し、都会にいるセミはほとんどがクマゼミだと突き止めた。
専門家も絶賛するほどの調査力で、これまでに約5千個のセミの抜け殻を集めた。今夏は亀岡市地球環境子ども村推進官の仲田丞治さん(62)の指導を受け、抜け殻を見つけた木の特徴や疑問をノートに記し、本格的に研究している。
北山君の調査によると、今夏は羽化中に死んだクマゼミが特に目立ったという。また、採取する中で、アブラゼミの抜け殻が年々小さくなっていることに気付き、3年間で集めた抜け殻の全長を測って具体的なデータ収集を今後行う予定だ。
北山君は「気温の高さが影響していると思う。研究を進めて、セミが小さくなっている謎を解き明かしたい」とほほ笑む。指導する仲田さんは「フィールド重視の姿勢はすでに大学生並みだ。このまま探究を続けて、優秀な研究者になってくれれば」と期待する。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180822-00000029-kyt-l26
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