「阪神の右打者は明らかに打ちにくそうでした。左投手だからと右打者を並べただけなら、金本監督は浅はか過ぎます」
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言った。
24日の巨人戦。阪神の金本監督は4番糸井以外のスタメン野手7人を右打者で並べた。左腕メルセデス対策としてセオリーといえばセオリーではある。
が、試合前までメルセデスは、対右打者の被打率.186に対し、対左は.333と苦手にしていた。極端に数字に表れているにもかかわらず、データを無視した金本監督。何か秘策があるのかと思いきや、案の定、メルセデスに軽くひねられた。
放った安打はわずか2。7三振を食らい、最後まで二塁すら踏めなかった。巨人の育成出身投手では初となる完封で4勝目(2敗)を献上。六回にようやく初安打を放った代打ナバーロはやはり、左打ちだった。前出の高橋氏が続ける。
「左投手だから左打者を抑えて当たり前とよく言うが、それは違う。苦手な投手も結構いる。メルセデスは右打者の懐に食い込むクロスファイアといわれる直球がいい。ここに投げ込む際、右打者の方が目標があって投げやすいという左投手は実は多い。左打者の外角に同じように投げようとしても、目標がないから決まらないのです。
それと、右打者の内角へのスライダーのキレと精度が高い。この2種類で執拗に内角を突かれる右打者は苦しい。一方で左打者の内角を攻めるスクリューボールのような球はない。シュート系の球はあるが精度が悪い。これが右が得意で左が苦手な要因です。
左打者だからと、前の試合で3番だった福留や1番の糸原を外してまでデータを無視する根拠があったのか。金本監督の意図が全く見えませんでした」
試合後、金本監督は「左打者の方が苦手? まだデータの量が少ないから明らかなものとは感じなかった」と言い訳に終始した。これで巨人とは7勝12敗。この人が監督では、阪神はいつまでも巨人に勝てそうにない。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180825-00000025-nkgendai-base
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