激しく損傷した複数のバイクに、広範囲にわたって飛び散った破片。現場の生々しい状況が惨劇を物語っていた。奈良市の国道24号で8月31日未明、3台のバイクが転倒し、
8人が死傷した事故。見通しの良い高架橋で起きた凄惨(せいさん)な事故に、近隣住民は「こんなところで事故が起こるなんて」と驚きを隠さなかった。
31日午前2時20分ごろ、同市八条の国道24号で、大型バイク1台とミニバイク2台が転倒。14~18歳の男女6人が死亡し、他の女性2人は重軽傷を負った。
現場付近には数百メートルにわたり、大破したバイクの残骸や当事者のものとみられるサンダルが散乱。大型バイクは前輪とハンドルが車体から真っ二つとなり、ミニバイクのうち1台は原形をとどめていなかった。
現場近くに住む無職男性(37)は「戸を開けて寝ていると、『ドーン、ドーン』と金属が地面にぶつかるような音がして目が覚めた。直後に人の叫び声が聞こえた」と振り返る。バイクは高架橋に上る直前の赤信号を通り抜け、北進したとみられる。
現場は奈良市中心部を南北に走る幹線道路。高架橋は片側2車線の約650メートルで、入り口と出口はなだらかな坂になっているが、見通しは良い。
現場近くで勤務する男性は「高架での事故はほとんど聞いたことがない」と語り、高架橋脇の工場で仕事をしている男性(51)は「普通に走っているだけなら、事故は考えにくいのですが…」と首をかしげた。
奈良署などは現場を実況見分し、当時の状況を詳しく調べている。この事故の影響で、現場周辺は約7時間通行止めとなった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00000515-san-soci
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