プロのゴルフトーナメントが行われているのに、何故素人が…。そんな錯覚すら抱かせる韓国の崔虎星(チェ・ホソン)の変則スイングが、最近、世界で注目されている。
インパクトまでは普通の動き。問題はその後だ。スイングの勢いを利用して脚をくるりと跳ねあげ、体を回転。ときにはイナバウワーのように体を大きくそり上げる。「年々飛距離が出なくなったので、距離を稼ごうと思ったらこういう形になった」。
それだけでない。グリーン上のパフォーマンスも派手で、難しいパットが入ると激しいアクションとともに「ゲッツ!」と叫ぶ。
一躍注目されたのが、6月の地元・韓国でのアジアンツアーの大会。上位に食い込んだ活躍が紹介されると、変則スイングが世界中に拡散された。米ツアーのトッププロ、ジャスティン・トーマスが自身のSNSでツイートし、脚光を浴びている。
2日に閉幕したフジサンケイ・クラシックでも2日目までは上位争いし、中継でも大きく取り上げられた。丸山大輔は「ゴルフの常識を覆される」と不思議そうな顔をし、以前、一緒に回った松原大輔も「ラウンド中に笑ってしまうかも」と苦笑いだ。
ゴルファーになる前は水産加工工場に勤務。20歳のときにマグロの解体作業で右親指を切断する事故に巻き込まれた。25歳から始めたゴルフは師匠もコーチも不在。すべてが独学で習得した。この独特なスイングは「フィッシャーマンズスイング」と名付けられている。
「日本のゴルフ専門誌の人に命名してもらった。今は感謝しているよ」。今や、ギャラリーからも人気は絶大で、ティーグラウンドでクラブを大きく後ろに振り上げただけで笑いが起きる。これには「本当にありがたいです」と日本語で感謝の言葉を述べてくれた。
決してお手本のようなプレーとは言えないものの、客を呼べるキャラクターは実力が伴えばブレークする可能性も十分。人気低迷の国内男子ツアーには、待望の「救世主」が現れた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00000070-spnannex-golf
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