「広島4-5阪神」(20日、マツダスタジアム)
セ・リーグの試合が今季全日程を消化せずに打ち切られる可能性が出てきた。20日、追加日程が発表され、阪神は26日から14連戦となったが、今後も雨天中止などが発生し、さらに阪神がCSに進出した場合、
野球協約に定められた期限の10月20日までに全ての試合を終えられないこともありうる。この日の広島戦は雨天のため1時間9分遅れで開催。計1時間14分の中断も挟み、阪神の1点差勝利で試合が終了したのは、日付の変わった0時3分だった。
セ・リーグの試合日程が、65年ぶりに未消化のまま打ち切られる可能性が浮上してきた。この日、10月9日に甲子園で阪神-巨人戦が組み込まれた。この決定により、阪神は同11日とされる順位決定までの空き日が残り2日となった。
同時に新たな問題が発生し、NPB野球協約の第17章155条には、「セントラル野球連盟およびパシフィック野球連盟の年度連盟選手権試合(公式戦)は、毎年10月10日よりその年の10月20日までの期間内に終了するものとする」とある。
今後、2試合以上が悪天候などで中止となった場合、阪神が順位決定時にCS進出権を獲得すれば、
ポストシーズンの裏で10月20日までに全日程を消化できない恐れが出た。この日、広島に1点差で勝利し、3位・巨人とは1ゲーム差。決して逆転が不可能な数字ではない。
球団関係者は「20日までに公式戦を終わらせないといけないので、CSに出た場合は未消化の日程は打ち切りになる可能性もある」と語った。
シーズンの順位だけでなく、個人記録やタイトル争いの観点から、同じ試合数を消化していなければ公平性に欠けるという意見もある。
そうなれば阪神だけでなく、リーグ全体の問題になってくる。そんな背景もあってか、マツダスタジアムで行われた広島-阪神戦は試合開始を1時間遅らせて強行開催された。
それでも二回裏、広島の攻撃終了時には雨脚が強まり、試合は中断。通常ならノーゲームとなってもおかしくなかったが、懸命のグラウンド整備を経て1時間2分の中断後に試合は再開された。
ただ内野全体に水が浮き、遊撃の守備位置前には大きな水たまりができていた。三回に陽川が水浸しの一塁ファウルゾーンにフライを打ったが、広島の一塁・松山は危険を感じてか打球を追えなかった。
野球協約にのっとり、今後さまざまな協議が行われる可能性もある。ただ現状、シーズン打ち切りの可能性は否定はできない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000020-dal-base
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