自民党総裁選から一夜明けた21日に焦点となったのは、石破茂元幹事長が獲得した45%の党員票の意義付けだ。麻生太郎副総理兼財務相は「どこが善戦なんだ」と指摘。一方石破氏は「45%はすごいことだ。善戦ではない、と言うのは党員の気持ちとずれが起きている」と反論し、解釈が割れている。
麻生氏は自派会合で「この中で(衆院小選挙区で)6割取ったやつは何人いるの? 1対1でやって55取るってのは大変なことだよ」と強調し、安倍晋三首相の得票率を評価。
石破氏が国会議員票では前回総裁選の決選投票での89票を今回73票に減らしたと指摘し「あの時の議員は200弱だったけど、
今回は400に増えてんだぜ。常識的には(2倍の)178くらいにならないとおかしい」と言い放った。
首相も周辺に「石破氏は幹事長、地方創生担当相をやったのに議員票も党員票も(得票率を)減らした」と漏らす。ただ石破氏の党員票得票率は55%から10ポイント減ったが、実数は23万3376票が28万6003票に増えた。
細田派幹部が当初「党員票も7割」とぶち上げたが果たせず、首相側には「善戦」の世評へのいら立ちがある。
この結果に、岸田文雄政調会長が出馬を断念した岸田派内には「岸田氏が出ていたら、首相の党員票が半数を割ったかもしれない」との声も出る。
その岸田氏は21日、首相に呼ばれ首相官邸へ。この日が誕生日の首相にワインを持参した岸田氏は、記者団には「まだ(人事で)何も決まったことはない」と話すだけだった。
一方、野田聖子総務相は記者会見で「安倍1強ではなく、権力に対する健全な批判勢力があることが顕在化した」と結果を評価。
河野太郎外相は「どの機会かは別として、いずれ総裁選に名乗りを上げたい」と将来の出馬に意欲を示した。
首相陣営から「辞任圧力」を受けたとする斎藤健農相は「私は敗れた側の人間なのでコメントはない。全て負け惜しみになる」と述べるにとどめた。
「選挙が終わった次の瞬間から選挙だぞ、と言ってきたから実践する」。こう語る石破氏はこの日、自民議員の事務所回りに徹した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000124-mai-pol
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