【北京=比嘉清太】中国のテレビ業界で活躍するドラマ監督が、視聴率の買収行為が業界内で横行していると告発し、波紋が広がっている。
広告費を稼ぎたいテレビ局の視聴率競争の過熱が背景にあるとみられ、中国政府は事実関係の調査に乗り出した。
不正を告発したのは、歴史ドラマなどの制作で知られる郭靖宇氏。自身が手がけたドラマの放送が遅れている理由をテレビ局に確認すると、
視聴率を買収しなければ放送しないと告げられ、不正を引き受ける業者を紹介されたと証言した。
郭氏がこの業者に接触すると、視聴率を不正に上げる見返りとして1話あたり90万元(約1500万円)を要求されたという。
中国メディアによると、視聴率は通常、リサーチ会社が電話やアンケートなどに基づき計算しているというが、操作は可能とされ、
買収は「公然の秘密」だったという。共産党中央宣伝部系の「光明日報」紙は、業界全体で年間40億元(約660億円)以上の金額が飛び交っているとの見方を伝えた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180922-00050002-yom-int
みんなのコメント