明日訪米、24日にトランプ米大統領と会談 金委員長の非公開メッセージ伝え 第2回朝米首脳会談の仲裁に乗り出す見込み 中秋節の連休に南北米の激しい外交戦繰り広げられる2泊3日の訪朝日程を終えて帰ってきた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、23日から27日まで3泊5日の日程で、第73回国連総会に出席するため、米国のニューヨークを訪問する。中秋節の連休と重なった国連総会期間に、
韓国と米国、北朝鮮は相次いで会談を開き、非核化のロードマップなどをめぐり緊迫な外交戦を繰り広げることになる。2回目の朝米首脳会談の開催と年内の終戦宣言が実現するかなど、朝鮮半島の今後の情勢を判断できる「スーパーウィーク」になる見通しだ。
ナム・グァンピョ大統領府国家安保室2次長は21日、ブリーフィングを開き、「文大統領はトランプ大統領との会談で、今回の南北首脳会談結果を詳細に共有・評価する一方で、
朝鮮半島の非核化に向けた朝米対話の突破口づくりと、南北、朝米関係の好循環的進展を遂げるための実践的な協力案について、踏み込んだ協議を行う」と明らかにした。
ドナルド・トランプ大統領との首脳会談は24日(現地時間)に予定されている。文大統領は会談で「早期に非核化を終えて経済建設に邁進したい」という北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の意志と共に、彼の「非核化構想」を伝えるものとみられる。
文大統領は20日、首脳会談に関する国民向けの報告で「協議する内容のうち、合意(平壌共同宣言)に盛り込まれていない内容もある。トランプ大統領と首脳会談を開くようになったら、その際、米国側に詳細な内容を伝える計画」だと述べた。
金委員長は今月初頭、韓国側の特使団との面会で、トランプ大統領の(1期目の)任期(2021年1月)中に非核化を完了するというタイムテーブルをを提示した。韓米首脳会談では、北朝鮮が希望する米国の相応措置も一緒に話し合われるものと見られる。
大統領府関係者は同日、記者団に「1年前の国連総会当時は、米国と北朝鮮の「言葉の戦争」(word wars)で朝鮮半島情勢が緊迫した状況だった」と振り返り、「昨日大統領も述べたように、『トップダウン』方式で上から果敢な決定が出ているのではないか。
米国からも『トップダウン』の果敢な措置があることを期待している」と(米国側の大胆な措置を)求めた。さらに、国際社会の対北朝鮮制裁についても「“制裁のための制裁”ではなく、非核化を実現するための制裁にならなければならない」としたうえで、
「非核化の具体的な措置が実現され、南北関係の障害要素となる制裁に肯定的影響があること望んでいる」と期待感を示した。文大統領がトランプ大統領との会談で、非核化に向けた北朝鮮の可視的な処置を前提に、制裁の緩和可能性を打診するものと見られる。
トランプ大統領が文大統領と金委員長の提案を“前向き”に受け止めた場合、29日(現地時間)前後で開かれる予定のマイク・ポンペオ米国務長官とリ・ヨンホ北朝鮮外相の会談で、北朝鮮の初期の非核化措置と終戦宣言をめぐる本格的な議論が行われる見通しだ。
また、米国がオーストリアのウィーンでの開催を提案したスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表と北朝鮮の実務会談で、意味ある結論が導き出された場合、ポンペオ長官の4度目の訪朝に続き、
2回目の朝米首脳会談の開催と年内の終戦宣言に向けた協議などの議題に素早く移行する見通しだ。文大統領は20日、国民向け報告で「年内に終戦宣言を行うことを目標とし、ドナルド・トランプ米大統領との首脳会談でその内容を協議するつもりだ」と明らかにした。
韓米首脳と北朝鮮の国連総会での演説も関心事だ。トランプ大統領は韓米首脳会談翌日の25日に演説が予定されている。
この席でトランプ大統領が北朝鮮に対して“電撃提案”をする可能性もある。トランプ大統領は昨年の国連総会で、金委員長を「ロケットマン」と称するなど、激しい非難攻勢を行った。文大統領は、翌日の26日の演説に乗り出し
、平壌会談の成果と国際社会の支持を訴える予定だ。29日の演説が予定されたリ・ヨンホ北朝鮮外務相が北朝鮮の非核化の意志と終戦宣言の必要性などを重ねて強調するかも注目される。
キム・ボヒョップ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180923-00031698-hankyoreh-kr
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