たばこ各社がたばこ税の引き上げに合わせ、10月1日に製品価格を引き上げる。コンビニやスーパーなどの販売店では9月に入ってから、駆け込み需要を意識しての10箱入りのカートン単位での予約販売などを進めている。
だが、たばこ税率変更による平成22年10月の前回の値上げでは、9月の販売が前年同月比で1・9倍の大規模な駆け込みとなったのに対し、今回は現時点では20%増程度にとどまっているようだ。それだけに今週末に急激な駆け込みが起きることを販売各社は懸念している。
神奈川県内の総合スーパーの担当者は「22年の値上げの時は50カートンの段ボールで購入する人もいたが、今回は2~5カートン程度で、前年同月より2割増し程度」と語る。コンビニ各社も1~2割増程度という。
今回の値上げは、たばこ税が1本あたり1円引き上げられるためだ。増税による引き上げ分は1箱(20本入り)で約20円だが、販売数量のさらなる減少が予想される中、品質やブランドを維持のために、日本たばこ産業(JT)など大手3社の値上げ幅は、1箱20~40円となっている。
前回のたばこ増税は1本当たり3・5円と高水準の引き上げで、各社は1箱100円を超す値上げを余儀なくされた。JTの当時の主力商品「マイルドセブン」は300円から410円に引き上げられた。
そのため値上げ直前の22年9月の販売は前年同月比88%増。一転し10月は69・9%減、11月が39・4%減と大きな反動減を記録した。
今回は、値上げ幅が低いことと、今年の喫煙率が17・9%(JT調べ)と、22年から6ポイントも落ち込んでいるため、大きな駆け込みになってはいないとみられる。
だが、販売店各社では29日、30日に急な駆け込みが起きる可能性が高いとみており、予約分以外にも在庫を積み増して対応する。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180928-00000635-san-soci
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