韓国海軍、「国旗だけ掲揚してほしい」要請 防衛省関係者「韓国の要求は非常識」 文大統領が参加すれば旭日旗査閲することに
韓国海軍が、来月10~14日に済州島で開かれる「大韓民国海軍国際観艦式」で日本の海上自衛隊艦船に旭日旗の掲揚を自制してほしいと要請したことに、
日本政府が拒否の意思を明らかにした。韓国国内では領海内で旭日旗が翻ることを容認し難いという世論が形成されていて、この問題が韓日間に微妙な波紋を起こしている。
海軍は最近、日本など観艦式に参加する15カ国に公文書を送り、査閲参加艦船には自国国旗と太極旗だけを掲揚してほしいと要請した。事実上、日本の海上自衛隊が軍艦旗として使う旭日旗を観艦式の時には付けないでほしいという要請だ。
日本の小野寺五典防衛相は28日、記者会見でこの要請を事実上拒否した。小野寺防衛相は「自衛艦旗(旭日旗)の掲揚は(日本の)国内法で義務付けられている。
国際海洋法条約上でも(旭日旗は)軍隊所属船舶の国籍を表示する外部標識に該当する。当然掲揚する」と話した。
韓国と中国では、日本軍が第2次大戦時に使った旭日旗を侵略の象徴と見る見方が多い。しかし、小野寺防衛相は「旭日旗のデザインは、日本国内で幅広く使われている」と主張した。
朝日新聞は、匿名の防衛省関係者が旭日旗の自制要請に対して「非常識な要求だ。(旭日旗を)降ろすことが条件ならば観艦式に参加しない」と話したと伝えた。
海上自衛隊は、1954年の発足当初から軍艦旗として旧日本海軍が使った旭日旗を採択した。デザインは多少違いがあるが、現在の陸上自衛隊も旭日旗を旗の一つとして使っている。
韓国では今年7月、パリの革命記念日行進の際にも日本の自衛隊が旭日旗を前面に掲げたことを非難する世論が起きた。韓国の領海で旭日旗が翻るのを韓国の国内世論が受け入れるのは一層難しいと見られる。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が観艦式に参加するならば、旭日旗を掲揚した日本の軍艦を査閲するという“不快な”状況になりかねない。
韓国海軍もこうした事情を勘案して、日本政府に対し海上査閲の時には正式国旗を使うよう要請したという。海軍関係者は「8月31日に観艦式参加国全体を対象に種々の協力要請事項を伝達した。
その一つとして、海上査閲の時に自国国旗と太極旗を掲揚することが原則だと公示した」と明らかにした。この関係者は、旭日旗を意識した要請だが、
海上査閲時はマスト(艦船中央部分の柱)に自国国旗と行事主催国の国旗を共に付けるのが国際的慣例だと説明した。しかし、日本側は他の海上査閲時に旭日旗を付けた前例を根拠に難色を示していると伝えられた。
海軍関係者は「どうしても国民感情というものがあるので、そのような要請をした。外交経路でも『旭日旗の掲揚を自制してほしい』という要請がされていると理解している」と話した。
東京/チョ・ギウォン特派員、パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180929-00031724-hankyoreh-kr
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