全てが後の祭りだった。八角理事長は、貴乃花親方に話し合いを求めたが、断られたと主張した。一門への所属問題も決まらなくても、待つつもりだったという。その上で、全ての一門が引き受けることを協議しようと考えていたと述べた。
いずれも後付けの“自己弁護”のように聞こえる。実際、二所ノ関一門の一部は強硬に受け入れを反対。
ある一門の中には「それなら自分が出て行く」と息巻いた親方すらいたと聞く。八角理事長は貴乃花親方の弁護士に「全ての一門が門戸を開いている」と話したそうだが、内実はどうだったのか。
それに、一門が決まらなくても待つつもりだったのであれば、なぜもっと早く貴乃花親方に伝えなかったのか。貴乃花親方は内閣府への告発状を取り下げた時点で、
執行部と争う意思がないことを表明していた。それなのに、理事長をはじめ執行部は年寄会が執ように貴乃花親方に告発状の説明を求める行動に出たのを止めようとしなかった。
もし待ったをかけていれば“悲劇”は起きなかったかもしれない。そう思うと残念だ。 (編集委員・大渕 英輔)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181002-00000088-spnannex-spo
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