大阪府警富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)=加重逃走容疑で再逮捕=とみられる男が、8月下旬に高知県内の道の駅で、県警の職務質問を受けていたことが4日、分かった。
職質に男は偽名を名乗り、警察官は全国に指名手配されていた樋田容疑者とは気付かなかったという。同容疑者は盗んだ自転車で旅をしていたが
、警察官は防犯登録番号を確認していなかった。高知県警は対応に問題がなかったか調べている。
県警などによると、樋田容疑者らしき男が職務質問を受けたのは8月30日午後11時50分ごろ。不審者がいるとの通報で駆け付けた警察官が、同県須崎市の道の駅「かわうその里すさき」のトイレの裏で野宿している男に職務質問した。
身分証の提示を求めたが、男は所持しておらず別人の名前を回答。「日本一周中で、四国に来たので八十八カ所を回っている」と説明し、
受け答えに不自然な点もなかったため、警察官はお遍路中の旅行者と判断したという。乗っていたのは大阪府羽曳野市で盗んだ自転車だったが、防犯登録番号の照会はしなかった。
逮捕後の報道で同容疑者の写真や映像を見た警察官が今月3日、上司に申告し発覚した。
樋田容疑者が山口県周南市で現行犯逮捕された際、山口県警は近くにあった自転車の登録番号から大阪府警に照会。
府警が「樋田容疑者が盗んだ疑いがある車両だ」と回答したため、同県警が府警から送られた指紋や入れ墨のデータを照合し樋田容疑者を特定した。
高知県警も防犯登録や身元の確認を十分していれば、逮捕できた可能性があった。同県警は「結果的には防犯登録を確認すべきだった。指導を徹底したい」と話している。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000045-jij-soci
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